幽体離脱

124 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/08/19(日) 17:09
それは工房の頃、オカルトに興味はあるが、経験は一切なく、
友人が幽体離脱してしまって怖いと話すのを、羨ましく(藁
思っていた日の事でした。

本屋でふと目に入った「幽体離脱の仕方」(多分ムー系)。
それは、夢の中で夢だと自覚しつつ、意識をあれこれ集中するとか
言う方法で、そもそも夢を意識した時点で起きてしまって失敗。
そんなことを約半年も続けたある日、とうとうその日はやってきました。

ベッドをすり抜け、畳をさわり、その下の板をさわり、さらに伸びていく
幽体の左腕。長いこと待ち続けた幽体離脱の瞬間です。
本には「全身抜け出るのは、何度か手足だけで慣れてから」と
書かれていたんだけど、今さらガマンできるわけもなくさっそくチャレンジ。

背中に当たる布団の感触が消え、体から完全に抜け出ようと思った時
『いまはやめておけ』
という声が頭の中に響き、ほんの数センチのはずなのに酷いショックと
共にドンと体の中に墜落し、気付いたときにはもう朝でした。

夢と言えばそれまでの話かもしれませんが、あの時の初老の男性のように
聞こえた声は、幼い頃に亡くなった祖父だったのではと思っています。
ただ、あれが事実だとして未だに不思議なのは、『いまはやめておけ』の
『いまは』ってなんなのだろうということ。いつか解禁する気なのか?(藁
もちろん、あれ以来幽体離脱を試みたことはありません。

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