不気味な宗教

477: sage:2009/07/24(金) 20:42:02 ID:HxxG9Ptf0

なんか妙な流れだが、思い出したので

小学生の頃、友人のMちゃんという子がいた
Mちゃんの両親(特に母親)は、宗教好きで、よく分からないけど、色々やっていたようだった
家に遊びに行くと、絵の得意だった自分に、半紙を渡して、赤い墨?で鶏の絵とか、
派手なこけしのような人形の写真を渡されて、その絵を描いてと言われたりした
気持ち悪かったのが、ネズミ捕りにかかっていた白ネズミが、可愛く、出して触ってみたいと
言ったら、M母に止められて、いきなり「生理きてるの?」と聞かれた

バカ正直にまだですと言ったら
「そう、ならいいけど、でも念のため触らないで、それ血を使わなきゃいけないから」って
子供心にヤバイ人だと感じた

MちゃんとM母に連れられて、宗教団体みたいなのに連れて行かれたことがあった
寂れた4階建のアパートで、ベランダの鉄格子が錆付いて、
赤茶に変色してたのが印象に残ってる

同じく赤茶けた鉄のドアを開けて、中に入ると、2DKくらいの普通の家っぽい
でも大人が10人くらいなぜか壁に向かって、拝んでいたので、部屋はとても狭苦しかった
何か異様な雰囲気がして、帰りたくなったが、車で来ているため、一人では帰れない
隣のMちゃんを見ると、慣れているようで、ずかずかと中央のちゃぶ台の前に座り、
出された麦茶を飲んでいたので、それに習う事にした

脇ではM母と、知らない男の人が楽しそうに談笑しており、
まわりは、おばさんやら、お兄さんやらが壁に向かって無言で祈っている
入り口側と、ベランダ側を除いた、両側の壁に向かって、正座してた
壁には、生成りに朱色でなにか模様と読めない字が書かれた、タペストリーが貼ってあって
鶏とネズミと蛇がいたような気がする
それを見て、ああこの間描かされたのはこれかあ、と思った

M母も祈りだしたが、Mちゃんは置かれたマンガ本を読んでて、私は退屈になった
何の気なしに部屋を見渡すと、いたるところに子供がいるのに気がついた
(自分も子供だが、もっと小さい子、3歳くらいから5、6歳くらい)

全部で何人いたかは覚えてないけど、台所の椅子の下と、天井の角に二人
あとはテレビ台の中のは覚えてる
性別は良く分からないのも居たし、女の子っぽいのも居た
特に怖かった記憶は無いけど、居心地悪い感じして
マンガを読んでるMちゃんに「なに?あの子達?」と言うと
「ああ、見えるんだ」とそっけなく言われた
異様な情景だったが、宗教だからかと変に納得して、「あの子達が神様?」と聞いたら
Mちゃんは「違うよ、何で居るのか分かんない、今日は多いね」と言って、詳しく教えてくれなかった

2時間くらいして、やっと帰る事になった
靴を履きながら、振り返ると、台所と居間?の間のガラス戸に
びっしりと子供の顔が張り付いてる
ガラス戸は木の格子がはまってて、障子みたいな感じで、
その一個々に顔が、一つ二つある感じ
海岸の岩のフジツボみたいだった
ここに来て初めてぞっとした

その後、そのアパートについていく事は無かったし、
Mちゃんに聞いても、「わかんない、いつもそう」と言うだけ
Mちゃんは引っ越して小学校を変わってしまうけど、車でなら行ける場所だったので
泊まりに行ったり、近所の高校に通ったので、社会人になるまでポツポツと交流している

いかがわしい宗教団体でも、何らかの不思議な力はあるのかなあと思った
以上、記憶も曖昧で消化不良、申し訳ないが、夏になるとなんとなく思い出す出来事 

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