事故死

682 名前:さーべる :2001/06/13(水) 00:00
これは札幌の大学に通っていた仲の良い男3人女3人の話。 大学の卒業も近くなりその6人は卒業旅行に行こうという事になり、定山渓にある某旅館
にいくことを計画していた・・ (定山渓とは札幌から1時間ほどの温泉街)
まだ雪の残るその日、札幌のある場所で待ち合わせをして出発しようと言うことになった。 車2台でいくことになり1台にA君B子、もう1台にC君D君E子F子でいくことになった。
待ち合わせ場所に先に着いたのはA君B君のほうだった。だが・・・待ち合わせの時間
になってもいっこうに他の友達達が現れない・・ A君「どうしたんだろう・・まさか事故じゃないだろうな」
B子「まさか!もう少しまってみようよ、きっと寝坊でもしたんだよ」

二人はしばらく待ってみた、とそのうちC君が青白い顔で歩いてあらわれた・・ A君「おまえどうしたんだよ!なんで一人なんだ?」
C君「・・・実はさ・・ここへくる途中で車が事故おこしちゃってさ・・あとの3人が・・ぅぅ」
A君「なんだって!どうなったんだよ!まさか死んだのか?」
C君「・・・うん」

二人は言葉を失った・・だがC君がこう言った。
C君「でもさ・・せっかくの卒業旅行だしさ、死んだ3人の分もこれからいこうよ。そのほうが
   死んだあいつらもよろこぶよきっと」
B子「そうだね・・うん、つらいけど3人でいこっか」 そして3人は旅館へ向かったのだった。 

食事も終わり3人はそろそろ寝ようという事になり床についた。しばらくして部屋の電話が鳴った。
A君「もしもし・・」
  「もしもし、フロントなんですが、さきほどお連れの3名様から電話がありまして。これからそちら
  に向かうということなので、よろしくお願いいたします。」
A君「な、なんだって!そんなはずないよ、あいつらはもう・・」
B子「やだ・・どうしよう・・怖い」
3人は怖くなり布団を頭からかぶり恐怖で震えていた。
時間は午前2時。通路ではなんの物音もしない。3人は眠れなくてただ耳をすませていた。
と、しばらくして「チーン」エレベーターの音が!!
A君「おい!まさか・・」
B子「いやぁーーー!!きゃー」
そして足音が自分たちの部屋へ向かってくる・・「バタバタバタバタ・・バタ」
部屋のかぎが開く音がしてすごい勢いでドアが開いた!「バーン」
A君「うわぁーーーひイーー」
B子「ぎゃーーー!!」 そう、あの3人が部屋へ入ってきたのだ!そしてこう叫んだ!
3人「おまえ達!なにやってんだよ!だいじょうぶか??」
A君B子「え??」
わけがわからなくなり周りをみわたすとC君がいない!
3人「今日、事故があってさ旅館にキャンセルの電話をしたんだよ、そしたらさおまえたち3人が
   チェックインしてるっていうじゃないか!びっくりして飛んできたんだよ!
   C君はさ、事故で死んだんだよ・・・」

そうです、死んだのはこの3人ではなく、C君のほうだったのです。よっぽどいきたかったんで
しょうね・・・卒業旅行に・・・ 

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