共通の幻覚

408 :妖怪人間:2011/05/01(日) 00:41:45.99 ID:C6p5cBCe0
初めて書き込みます。 
ちょっとドキドキ~(`u´)~ 
シロウトなので、おかしなところは大目にみてください。 

あまり山とは関係ないんですが… 
私自信の体験です。 

あれはもう10年以上も前…私が高校生だった頃、 
自分で言うのも何ですが、けっこう男子からモテる子でした。 

当時、地元では結構『悪』で有名だった同級生のお兄さんに気に入られてしまい、 
私の意思は関係なく殆ど脅し状態で付き合うことに…。 

最初はイヤでイヤで仕方なかったんですが、 
年上の人達との遊びは、同じ年頃の男子とは違う楽しさがあり、 
結局何だかんだと楽しく付き合っていました。 
しかしいわゆるヤンキーな人達が仲間には多かったので、 
その遊びもひとつ間違えば、警察のお世話になるようなことも多々ありました。 

そんな遊びの中で、私が最初は強く拒んでいたものの、 
後にどっぷりハマってしまい、ちょっと困ったのがシンナーです。 
体に悪いと解かっていながらも、それが見せてくれる幻覚の世界に 
不思議なモノ大好きの私は魅了されてしまいました。 

これを読む多くの方はもちろん経験がないと思うんですが、 
シンナーを吸った際に見える幻覚は、かなり人それぞれのようです。 
ひたすら悪夢のような幻覚ばかりの人もいれば、 
ひじょ~に楽しい幻覚を見る人もいます。 

私の見ていた幻覚はまるで夢の中のようなんですが、 
夢よりももっとハッキリとした意識があり、映像(?)も鮮明です。 
時には宇宙人やUFOにコンタクトをとり、UFOに乗ったり、 
マイケルジャクソンの曲に合わせて踊ってたり…かなり楽しかったです。 

そして面白いのが、幻覚の中でジェットコースターなどに乗れば、 
まるで現実に乗っているようなGを感じたり、 
あの独特のふわっとした感覚などをとてもリアルに感じることができした。 
いつも悪い彼と一緒にやっていたんですが、 
よく共通の幻覚を見て、終わった後に2人でその幻覚のことを話して 
楽しんだりもしていました。 
考えてみたら不思議なことなんですが、その時は何故か 
とても当たり前のことに思えました。 

ある日の夜中、いつものように人気のない駐車場に車を停めて 
その中でシンナー遊びをしていました。 

その日見た幻覚は、「のださん」と「とださん」という 
2人の40歳くらいの感じのいい男性が登場し、 
幻覚の中で色々お世話になるような内容でした。 
(もう時間が経ちすぎてしまい、はっきりした内容は思い出せないんですが…) 
そして隣りで一緒に吸っている彼も登場してました。 

お世話になりながらも楽しい時間を過ごし、 
シンナーが切れて来て、見えている映像が薄らいで来ると 
現実へ戻りつつあることを感じ、私達2人はのださんと とださんに 
一生懸命 急いでお礼とお別れをしました。 
その時、不思議な調子の短い歌が繰り返し聞こえていました。 

2人ともどっぷりハマって吸い続け、現実に戻って目を開いた時には 
もう外がうっすら白み始めた頃でした。 
そして目を開ける瞬間まで耳の中でハッキリ不思議な歌が聞こえていました。 

外がまだ少し寒い季節だったので、車の窓は外との気温差で 
蒸気が付き真っ白になっていたんですが、 
ほぼ一緒に意識の戻った私達の目に飛び込んで来たのは、 
すべての窓という窓にレタリングしたような綺麗な文字で 
ビッシリと“のだ”と“とだ”と書かれていました。 

確か3cm角くらいの文字サイズだったと思うですが、 
どこもかしこも、のだ とだ のだ とだ のだ とだ のだ とだ…… 
私は「こんな綺麗に窓に字が書けるんだぁ!!」と感動して、 
空いたスペースに指で真似して書いてみましたが、 
線は太く不恰好だし、水が垂れてしまい、同じ様には書けませんでした。 
私達が驚きながら見ていると、それは直ぐに薄れたり水が垂れたりしてきて、 
5分くらいで完全に消えてしまいました。 

書かれた文字を見ながら彼と話していると、 
どうやらその日も同じ幻覚を見ていたようでした。 
そして例の不思議な調子の歌を彼が口ずさんでいました。 

その彼は霊感の強い人だったので、しょっちゅう不思議なことがありましたが、 
その日の出来事は私にとって、特に不思議なものでした。 
怖いという感覚はあまりなく、目を開けた時のサプライズに私は 
「のださんと とださんは粋だなぁ!」と思ってました。 

ちなみにもう当時の人達との関わりはなく、 
無事にシンナーを卒業することが出来ました。 
今になって考えてみると、あの時書かれた文字が 
車の内側だったっていうことがやや恐怖です…。 

私が思うに、幻覚で見ていた、あるいは行っていた世界は 
異次元か何処かにきっと存在している世界だったんだろうなぁと考えます。 
そして私がその日に会った、のださんと とださんは、 
あちらの世界の住民の方だったように思います。 

何にしてもシンナーは低級霊を呼び集めやすいと、経験を通して感じました。 
皆さんには、決してやらないことをオススメします。 

ココが好きなので、場違いとは思いつつもココに書いてしまいました。 
特に怖くもなく、長々失礼しましたm(_ _)m

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