国道と裏道

623 :615:2006/12/31(日) 12:16:05 ID:v+h7/6B0O
じゃあ県名は伏せて書いてみる 
あんまり怖くないかも知れないが… 
今から9年くらい前だろうか 
当時はN県の実家に住んでいた(今は県外に出ている) 
N市でのコミケの帰り、レイヤーの仲間の車で帰って地元のU市で打ち上げしようと言うことになった 
乗ってたのは、霊感ゼロの運転手Aと友人B、霊感中途半端な漏れと霊感バリバリな友人Cの四人 
N市からU市に抜ける道は国道と裏道の二つがある 
国道は夜なこともあり、混んでいるので裏道を行くことになった 
Aは裏道を知らないが良く裏道を走る漏れやCの道案内と前を走る仲間の車を追いかけることで大丈夫だろうということで、走り出した 
…が、案の定前の車とはぐれ、漏れやCの道案内もガタガタで迷子に 
ここはどこだ、と言いつつ田んぼの中の道を走る 
やがて道が行き止まりになり、そこにあった立て札は… 
「霊静山(漢字がうろ覚えだw)」 
そのとき、Cが口を開いた 
「ねぇ、もしかして見えてる?」 
漏れ「うん…」 
C「さっきからず~っと足首捕まれてるんだよね…窓開けないでね。来た道を引き返そう」 
AもBもめちゃめちゃ焦ってた 
けど、漏れも窓に張り付く何かが怖くてそれどころじゃなかった 

見慣れた道に出て、一安心したところでAの携帯が鳴った 
C「出ちゃダメだよ」 
漏れ「うん、出てない方がいい気がする…」 
着信は先に行った車の人から 
Aは漏れ達の忠告に従って出なかった 
みんな黙ったまま… 
ラジオやCDもCの助言で切ってある 
しかし川を渡る手間でAが突然 
「ん~?」 
と返事みたいな声を出した 
誰もAのことは呼んでいない… 
パニクるA 
川を渡り切ってCが言った 
「多分、霊が呼んだんだよ」と… 
川を渡った後、窓に張り付いていた何かは消えた 
Cの捕まれている感覚もなくなったと言う 
U市に帰ってからCが話した(漏れはその頃そんな知識は持ってなかった) 
電波を使う物(ラジオや携帯)はその電波を乗っ取り、霊の声が聞こえてくることがあること 
音楽も同様だと… 
ちなみにAの携帯に電話をかけた人はいなかった…

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