子供たち

673 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/12/09 13:44 
いつも楽しみに読ませていただいてます。 

もう、25年ほど前になりますが、私が山を始めた頃の話しを聞いて下さい。 
混雑を避けて、父と二人で8月の終わりに白馬岳に行った時のことです。 
山頂で一泊し、白馬大池から栂池へ下山するコースをとりました。 
山頂付近こそ多くの人でしたが、乗鞍や大池辺りでは、もう殆ど人と会うことも 少ないほどでした。 
最終バスを栂池自然園で乗ることにしていた私達は、結構のんびりと歩いておりました。 
(その当時はゴンドラは、まだなくて、日に数本のバスがありました。) 
そして、乗鞍岳をすこし下った雪渓で休憩をとることにしたのですが、 なぜか、そこには軽装の10才位の子供達が10人程いて、 
鬼ごっこをしていたのです。 

辺りには、大人は全くいなくて子供達だけで遊んでいるのです。 
親たちは、後から登ってくるのか、下ってくるのかな。と不思議に 
思いましたが、とりあえず、私達は、雪渓の下の方でお茶を飲んでいました。 

時間が結構ありましたので1時間ほど休んで下りようとしましたが、子供達 は、何時の間にかいなくなっていました。 
下山するには、私達の前を通る筈ですしが、私達の前は誰一人、登る人も 下りる人も通っていません。 

子供達だけで、夕方近くに登って行くことも考えられませんし、荷物も何 もなかったようです。 
父と狐につままれたような気持ちでその場を後にしました。 

バスの運転手さんに会う迄その子供や、保護者らしき人、登山者に会う事 もなっかたのです。 

それから、いろいろ山に登りましたが、あんな不思議な体験はしたこと がありません。一体 私達が見た子供はなんだったのでしょうか? 
ごく普通の子供達に見えたのですが、あんな場所に子供だけでもちろん 行ける所ではないし、大人は全くいなかったのですから。 
  
長々と読みづらく、恐くもない話しを書き込みました。 
ごめんなさい。 
長年、ずっと忘れられずにいる出来事でした。

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