ツレの彼女は鬱気味のメンヘラ

490 :本当にあった怖い名無し:2006/07/11(火) 17:09:07 ID:4GSCJU150

大学生の時(まだ携帯電話とかが無い時代)、俺のツレから聞いた自業自得な話。

ツレの彼女は鬱気味のメンヘラでした。
俺も何度か話したことはあったけど、陰鬱な感じのする女の子だった。
鬱のためか、たまにちょっと奇妙な言動もあったようで、彼も付き合い方を悩んでいた。
別れを切り出したりしたら、何をするか不安だったみたいで…
でも鬱でないときの彼女はとても優しい子とのことで、そういうところが
好きだったらしい。
それでもやはり大変らしく、彼女の妹さんに鬱のときの接し方とかを相談とかしていた。
妹さんは常に明るく元気な娘だったので、ツレの心は次第に妹へ流れていった。
彼女にバレたら凄くややこしい事になるのは明白だったが、ツレはとうとう
妹さんと関係を持ってしまった。

二ヶ月ほどして、とうとうその時がやってきた。
ツレが彼のアパートで妹さんと一緒にいる時、彼女が乗り込んできた。
(彼女は合鍵を持っていたそうです)
ツレ曰く、そのときの彼女の目は一生忘れられないものだったそうだ。
彼女は無言で身体を小刻みに震わせながら血走った目を見開いて、
やがて搾り出すような声で「…よくも…妹と……(以下聞き取れず)」

彼女はいきなり妹さんの腕と髪の毛を掴むと、そのまま外へ引きずり
出してしまったそうだ。
恐怖で縮み上がっていたツレが我に返り、二人を追いかけたのだが
既に近所には見当たらなかった…
ツレはこの後に身に起こるであろうと思われる様々なことに怯えながら
外出を控え、出来るだけ友人(俺を含む)と一緒に過ごしていた。

ある晩、俺たちはツレのアパートで徹マンをしていた。
結構夜も更けて1時ごろだっただろうか。
ラス目のヤツがコンビにまでパシリに行かされ、残り3人で休憩して
いた時だった。アパートの通路を歩く足音が聞こえたので、パシリ役が
帰ってきたのだろうと思っていた。

アパートのドアに付いているポスト(ドアの内側に郵便受けが付いて
いるタイプです)が、「カタン…」と鳴った。
全員が「!?」と顔を見回した次の瞬間、なにかがドサっと郵便受けに。
「こんな時間に郵便?」「んなワケねーだろ。」「じゃ、なんだよ?」という
オロオロした会話が交わされ、ツレが「気味悪いからお前らも来てくれよぉ」と
言うので3人で恐る恐る郵便受けを見に行った。

ツレが外には誰もいないのを確かめて、思い切って郵便受けを開けた。

ばさっ

郵便受けから出てきたものは大量の髪の毛だった!
「!!!!」
凍りついた俺たちが次に見たものは1枚の便箋。
そこにはボールペンで書きなぐったと思われるもの凄い字で

「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない…」

とビッシリ書かれていた。
「なんだよ、これぇ!!」と俺たちはへたり込んだ。

少し間を空けて、パシリ役が帰ってきた。
彼も髪の毛と便箋を見て腰を抜かしていたが、やがてボソッと口を開いた。
「帰ってきたとき、変な女とアパートの前ですれ違ったんだ…。
夜なのに目深に帽子をかぶってて…ボソボソ何か言いながら笑ってたぞ…」

嫌がるツレに髪の毛を確認させたところ、髪の毛は恐らく彼女のものだろうとの事。
恐らくというのは、中に短めの毛も混じっていたから(彼女はロングです)。
そして「…この短いの、〇〇(妹さん)のっぽい…」と。

ツレは慌ててアパートを引き払ったが、その後も色々と有ったらしい。

長文、失礼いたしました。

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