ある若者グループ

724 :本当にあった怖い名無し:2006/06/18(日) 19:17:04 ID:zggVr7L+0
中学のとき先生から聞いた怪談話です。

ある若者グループがいたそうです女性のA子、B子と男性のC、D
四人はいつもつるんで遊んでいたそうです。A子とCは恋人、B子とDは恋人そんな関係でした
あるとき四人でキャンプに行き、たのしく遊んで帰りました。
そして車に乗り帰る途中、Cは疲れて眠ってしまいました。
四人はCの家に着き荷物整理して解散する予定でした。
しかしCは家の中で目が覚めました。
C「…ん、なんだ。起こしてくれなっかたのかよ?荷物整理」
D「いやな?お前が気持ちよさそうに寝てたんでな」
B子「ホント、いびきまでかいてたよー?」
C「あれ?A子は?」
D「ん?軽くみんなで飲もう、って話になって酒買いに行った。」
なんだ、なんで目覚まさないんだよ俺…Cは少し申しわけない気持ちになりましたがそのまま
B子とDで帰りを待ちました。

しかし、A子は一時間たっても帰ってこず、携帯にも出ませんでした。探しに行こうにも、A子
は車で買いに行ったので探しに行けません。そして一時間30分ほどたったときでしょうか。
Cの携帯に電話があり
警察「警察です。すいませんがA子さんのお友達ですか?」
C「はい!そうです!何かあ…」
警察「すいませんが落ち着いてきいてください。A子さんですが今しがた事故にあわれて
   至急A子さんのご家族と連絡取れないでしょうか?」
C「事故って!A子は無事なんですか?!」
警察「今の段階ではなんとも」
C「ちょっと!そ…」
ここで電話の内容を理解したDは、あわてるCから電話を奪い警察と話はじめ電話をきりました。
どうやら事故で重体らしくかなり危険とのこと。DはCを落ち着かせ今すぐ病院に行くことを伝えました。

しかし、そのときいきなり玄関の扉が叩かれ
A子「私!A子よ!お願い!ここを開けて!」
三人は驚きもう何が起きたのかわかりません。Cはあまりに驚きしゃべることが出来ません。
A子は繰り返しドアを叩きます。B子はとにかくドアを開けようと玄関に走りました。
しかしそのときDが
D「待て!A子は今病院だっていわれたじゃねえか!」
そしてDは、
D「いいか?C。お前はA子の彼氏だろ?玄関はお前が開けにいけ。じゃなきゃ病院にも行けんし
 ここから出れん!A子を部屋には上げさせるなよ!!」
Cはもう何も考えられません。ただただDの言うことが正論に聞こえます。
そして、無理やり引っ張られて玄関の前まで来ました。ドアを叩く音はだんだん小さくなっていきます。
もうA子が何を言っているのか、聞き取ることさえできないくらい。
そしてCはもう、頭の中がぐちゃぐちゃになりながらノブを捻ります。
(開けたらどうなんだろ、やっぱなんか連れてかれるのか?つーか、どうなってるんだ?)
そして捻りドアを開けた瞬間いきなり後ろから突き飛ばされ、暗闇に落ちるような感覚の後、Cは気を失いました。

そして、はっと目がさめ、気が付いたらなぜかCはベッドの上でした。隣では両親が泣きながら手をつかんでいます。
泣きじゃくる母親を外に出し、父ともう一人の人(警察?)から話を聞きました。
キャンプの帰り事故にあい三日たったこと。A子は助けだされ昨日目を覚ましたこと。
Cは危険な状態だったが何とか助かった。B子、Dは即死だったこと。

数ヶ月後、CとA子は退院しました。不思議な夢のことをA子に聞いたら、同じような夢を見たそうです。
玄関でCが助けを求めてすぐに飛び出した、そしたらベットの上とのこと。
Cの事故の怪我もだいぶ治ってきましたが、背中の傷だけはなかなか治らなかったそうです。


あの時背中を突き飛ばしてくれたDは、助けようとしてくれたのか。

おしまい

既出っぽいような話ですが、これの逆バージョンもあると言われました。

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