埋もれる

981: 本当にあった怖い名無し 2005/06/13(月) 14:35:27 ID:YhJ+Uv/t0
当時私は小学校3・4年生だったでしょうか、両親に連れられ 
山菜取りに連れて行かれました。 
前にもここに書いたお稲荷さんのある山です。 
満足いくほど山菜が取れ、両親は、 
「山のふもとのばあちゃんちに行くか」 
と言うので、いつもの山道を歩くのも面白くないと思った私は、 
「じゃあ私、適当に道探しておばあちゃんちに行くね」 
と両親を残して藪の中へ・・・。 

とても天気が良く、山の中でも東西南北さえ判れば迷わないや、 
と本当に適当に歩きました。 
やがて、高さ2メートルほどの小さな崖の傍に出ました。 
下は杉の林で、平らで障害物もなく、飛び降りるには持ってこいです。 
えいや!と私は飛び降り・・・。
腰まで杉の葉っぱに埋もれてしまいました。

何とか這い出し、またも適当に歩いていくと、祖母の家がある 
集落の隣の集落に出ました。そして計画通り両親より早く祖母の 
家に到着しました。

もしも腰ではなく、頭より深く埋もれていたらどうなったんだろう、 
と思い出してぞっとします。

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