太い竹

409: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2006/01/16(月) 19:40:16 ID:otduFRv+0
同僚の話。
持ち山で竹を切っている時のこと。 
一本だけ、妙に太い竹に出くわした。 
普通の竹の倍はあったらしい。

大きさに躊躇いながらも鉈を入れると、節から盛大に水が吹き出した。 
どこにこれだけの水が収まっていたのか、不思議になるくらいの量だった。 
竹薮一面が水溜まりとなり、その日の作業はそこで打ち切って退散する。

翌日、家に昔からある井戸が枯れてしまったという。 
「あの竹と何か関係があったのかなぁ?」 
水道工事の段取りをしながら、彼はそう不思議そうに首を傾げていた。

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