756: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2006/06/19(月) 23:18:31 ID:Y1f7hNfP0
同級生の話。
彼は学生時代にフィールドワークをしていた山里で、何度か奇妙な体験を 
したのだという。

ある冬の朝、里外れの田中で、雀が大量に死んでいた。 
白い雪の上に茶の点が撒き散らされたかのようで、あまりの数に初めは 
雀だとわからなかったそうだ。 
研究に関わりでもあるかと調べていると、何かが死骸に突き刺さっている 
ことに気が付いた。茶色で尖った物が一本。赤錆びた布団針だった。

彼が手に取った雀の死骸は、すべてが背から腹まで針で貫かれていた。 
結局、性質の悪い悪戯ということで処理されたらしい。 
悪戯にしろそうでないにしろ、まこと気味が悪かったよ。 
彼はそう言っていた。

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