忘れ物

270 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/08/13 20:24 ID:TAkzuk5V [2/2回]
自分が中一の時 
当時小学生の弟と通学途中、もう学校がみえるというあたりで知り合いのおばさんにあった 
その家には3人子供が居て、特に年の離れた末っ子の女の子は甘やかされていて 
よく忘れ物をしてはお母さんに届けさせていたのを知っていたので 
またか、あの子は・・・・と思いながら挨拶をした「おはようございます。」 
自転車に乗ったおばさんはにこにこしながら頭を下げた 

一週間ほどたった朝、母が「○○さんとこのお母さん亡くなったのよ」と言う 
あのおばさんだ、事故にでも遭ったのかしら? 
「癌で1ヶ月前から入院してて、もう一週間ぐらい意識が無かったらしいわよ」 
あの日の事は話さなかった 
生きている人間の執念というか想いって強いものだと・・・・

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