飛び降りがあった!!

888 :三十路ナースマン:04/09/05 15:36 ID:GEOnrv1Z
以前書いた病院を辞める直前の話。 
日勤でフツーに朝出勤すると、職場が『飛び降りがあった!!』と大騒ぎ。 
その病院は糖尿の人の散歩の為、屋上は常時施錠していなかった(その後、時間解放になったらしい)。 
飛んだのはまたもや産婦人科の患者様。
妊娠中毒症で入院中、マタニティブルーやら旦那の浮気やらで、ちょっとアレになってたらしい。 
ドクター専用駐車場(ナース用は無かった。畜生)に落ちたブツはすでに回収されていて、『もうちょっと早ければ見れたのにね~』と同僚。
見たくねーよンなモン。 

騒ぎも収まりかけて、仕事に戻りかけたら、ケーサツが病棟に聞き込みに来た。制服着たお巡りさんじゃなく、ブルゾンみたいなの着たホントの刑事さん。 
『ウチの病棟関係無いじゃん?』とか思いつつ、手を動かしながら聞き耳立ててると、どうやら「誰か遺体の側に行って、何かやったか?」というのを調べてるらしい 
『おお、もしかして他殺の疑いが!!』とか思ってワクワクしてたら(←サイテー)、隣の病棟(例の産婦人科)からもう一人の刑事さんが…って、そのちょっと前に俺の従姉妹と結婚した、県警の捜査一課の刑事さん。結婚式以来。 

お互い思わぬ所で会ってビックリ。『あ~、その節は』『イエイエとんでもない』とか大人の挨拶をしたあと、ちと雑談。 
俺『なんか、アヤシイ所でもあるんすか?』 
刑『いや、不審死は一応調べるから』 
俺『不審なんすか?』 
刑『事故でも自殺でも、はっきりする前は全部不審死』 
俺『でも自殺でしょ?かなりイッちゃってた人みたいだったし』 
刑『さっき聞いた。そうみたい』 
その後、急に義理のイトコの目から、刑事さんの目になった。鋭い鋭い、はっきり言ってビビッた。声まで2オクターブぐらい低くなった。 

刑『ところで、本当に誰も御遺体に手を触れてないよね?』 
俺『(ちょっとビビりつつ)いや、救命できそうだったらなんかするでしょうけど…』 
刑『いや、そう言う事じゃなく…』 
雰囲気はオッカナイままなのに、なんか困ってるカンジ。 
刑『飛び降りた人、まっすぐ落ちて、体の全面がまっ平らになっちゃった感じだったんだよね』 
俺『まあ、屋上から飛び降りたんなら…』 
刑『その拍子でだかなんだか、お腹の中の赤ちゃんまで、外に飛び出しちゃったみたいなんだ』 
俺『うげ…グロい』 
刑『破裂はしてなくて、股間から飛び出してたんだけど…』 

刑『…5ヶ月ぐらいの赤ちゃんって、動くかな?』話がトートツにかわってハア? 
俺『胎動とかはするでしょ?』 
刑『いやそうじゃなく…ハイハイとか』 
俺『はいはい?』 
刑『自力で動けるかって』 
俺『無理でしょ?』 
刑『だよね…』 
俺『なんで?』 
刑『飛び出した赤ちゃんが…お母さんの横まで、移動したのかなって』 
俺『…なんかの拍子で、そうなったんでしょ』 
刑『まあそうなんだろうけど、水(羊水?)が、ナメクジみたいに、上に移動しててさ…股間から、自力で這ったみたいに』 

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