恨み

282 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/07/19 21:57
漏れが旅行会社に勤めていたとき、営業成績がふるわず、系列の旅館に 
丁稚奉公に出された(左遷?)。 
そこではチョンボの連続で上司Aに目をつけられ、何かと些細なミスで怒られ 
まくりだった。人の粗を探して漏れをいびっているようだった。 
 そんなヘナチョコぶりに仲居のおばちゃんどもは笑いのネタにし、 
漏れにイヤミをいいまくっていた。 
特に漏れは上司Aと漏れに対してキツク当っていた仲居Bをひどく恨んだ。 
その数ヵ月後、Aの次男がチャリで信号無視をし車にはねられて、植物状態に。 
その数ヶ月後、その旅館は親会社の出資が打ち切られ、廃業に。仲居のおばちゃん 
どもは失業。特に60近くで独身のBは生活に困窮したらしい。 
親に「人に恨まれることするな」、と教えられた漏れは人に恨まれるとろくなこと 
ないなと思った。 
同時に親から「人を呪わば穴二つ」とも教えられた漏れは旅行会社に戻ることはでき 
たが、その2ヵ月後、クビ同然のリストラにあった。いまだに定職につけず。 
人を恨むものじゃないとおもう今日この頃。

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