寝違え

947 本当にあった怖い名無し[sage] 2018/02/21(水) 01:16:01.88 ID:9FNoeEYF0 
コンビニでバイトしてた時の事 
俺はどうも感じるタイプの人で、やばい場所に行くと全身の毛が総毛立つような感覚を覚える 
オカルトは好きだけど、心霊スポットは勘弁 
みたいな人間だ 

その日、バイトに行くと店長の様子が変 
それ以上に近づきたく無い、なにかヤバイ、そうとしか言えない様な感覚に襲われながらも、仕事なので仕方ない 
挨拶しながらタイムカードを切っていると店長が 
「やべー痛くて死ぬ。首がまわらねぇー」 
と独り言を 
「どうしました?」 
聞くと、出勤途中でセブンに寄り、駐車場で携帯を弄ってると急に寝違えたように首が回らなくなったらしい 

いや、店長、そこ数日前に駐車場で死亡事故のあった場所ですよ…とは流石に言えなかった 
少し店長を避けつつ嫌々仕事をしていると、常連のおばさんが来店した 

おばさんは店長を見るなり俺を隅っこに呼び出し 
「店長さん憑かれてわよ…いい?あなたが祓うの。寝違えた時に腕を後ろに引っ張るといいのは知ってる?
それを南無阿弥陀って心の中で唱えながら両腕を同時に後ろに引っ張りなさい。上手く行けばそれで払えるわ」と言い出した 
ぶっちゃけ意味わからねえと思いつつ、このままなんかヤバイ店長と仕事をするのが嫌なので実行 

ぐぐぐっと引っ張っていると?店長が「お?」と言って首を回す 
「すげえ、治った!マジありがとう!」 
常連のおばちゃんのおかげです 

あとからおばちゃんと話をすると、腕を後ろに引っ張ると「気」の流れが良くなるのだそうだ 
それが霊を退けるらしく、同じ様にヨガや整体は身体の気の流れを良くして霊に耐性を着ける一種の儀式なんだそうな 

皆さんも寝違えた時は単なるものでなく、何かに憑かれたかもしれないのでお気をつけを…

前の話へ

次の話へ