鉱山事故
262 :本当にあった怖い名無し:2013/02/22(金) 20:23:22.85 ID:trINJmy/0
オカルトじゃないけど。
97歳のおじいちゃんに聞いた鉱山での話。
おじいちゃんは財閥系の鉱山で働いていた。
事故死が多く、週に一度は人死にが出ていた。
役付きだったおじいちゃんは、鉱夫の暮らす長屋の一番端の部屋で弔辞を読まなければならない。
それが辛くて仕方なかったそうだ。
落盤があっても、二次災害の恐れも高く救助は殆ど行われない。
即死の場合は良いんだけど、入り口だけ崩れて中で存命な時もある。
そんな時は、空気穴のパイプを伝って、
中の人が助けを求めてパイプを叩く、カンカン…カンカン…という音が何日も聞こえていたそうだ。
その鉱山にまつわる怪談話多いが、世に余り知られてないまま消えているらしい。
鉱山では落盤などで人が死ぬと、遺体をそのまま地上に引き揚げない。
遺体をタンカに載せて運び出す前に、必ず二度遺体に向かって語りかけるように声をかける。
「今から○○○○を家に帰すぞ、○○○○を家に帰すぞー」
坑道には幾つかの分岐があり、分岐には名称がついている。
そこで運搬を止めて休憩するときも、
「○○○○に着いたぞ、○○○○に着いたぞー」と二度呼びする。
こうして休みが終わると、
「また上に向かうぞ、上に向かうぞー」と二度呼びする。
こうしておかないと魂がそこに止まり、幽霊となってワザをするという。
必ず一声ではダメで、魂に聞こえるように二度言うのだと。