武士に斬られる夢

872 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/21 01:03 ID:jhoDoMVa
工房の頃の話。 

ひどい夢を見た。 
甲冑を着た武士に、左肩から袈裟掛けに斬られる夢。 
重々しい甲冑や篭手の動き、兜についている飾りの形(家紋が付いてた)も覚えてるくらいリアルな映像。 
刀が当たる瞬間ビクッとしたが痛み感じなかった。最初の一振りで俺は膝を付く。胸の辺りで一度止まった刀を押し込む武士。 
仰向けに倒れる瞬間、夢から覚めた。 

冷や汗びっしょり、鼻水と涙。衝撃でしばらく動けずにそのままでいた。 
時計を見ると午前3時。こんな状態ですぐに眠れるはずも無く、何か飲み物をと思って1階に降りる。 
すると居間のソファーに親父がいた。 

水を入れたコップを持ったまま、すげー青い顔をして前かがみに座っている。 
「どうしたの?」と聞くと、「ひどい夢を見た」。 

「武士に斬られる夢だ」 

・・・ 
袈裟懸け、膝を付く、仰向けに倒れる、「鶴みたいなのが下向きに飛んでる家紋」の付いた兜。。。 
夢のディテールが全部一致。 
親父と話していくうちに恐怖で震えが止まらなくなった。 

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と書いてみると怖くないね。全然。 
本人たちはほんのりどころかかなりびびった事件でした。 
うちの家系、藤原家の家臣の血筋らしいです。 
なんか関係があったのかな。 

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