自転車で知らない町を走る

863 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/07/20 20:09 ID:5L5unlgi
結末は怖くないし、幽霊も出てこないよ。でも俺はすごく怖かった。 

当時の趣味は自転車で遠くへ行くこと。ケータイなんか無かった時代。 
地図も持たず、自転車で知らない町を走るのが好きだった。 
道に迷って「園田競馬場」の看板を目印に走っていたら、 
舗装が新しくてまっすぐで、植え込みなんかが整ったきれいな道路があった。 
「これを辿って行けば国道に出られる」と思ってその道を走った。 
片側一車線の歩道付きのまっすぐできれいな道路。 
しばらく走っても車も通らないし街灯が向こうの方にポツーンとあるだけ。 

当時近眼が進んで、夜になると灯りなしではほとんど周りが見えなかった。 
日が暮れてから、ヤッベーと思いながら車がよく通る道に出るまですごく不安だった。 

周りは真っ暗。車は通らない。視界はぼやけて真っ暗。 
街灯を目標にやっと下まで行って、周りを見渡した。 

墓場のど真ん中。 

道の両側にフェンスがあって、その向こうが両側一面墓地。 

怖かった・・・ 

さっき思い出して地図調べたら、 
園田競馬場の近くのデカい墓地に俺は迷い込んでたらしい。 
気づいたら墓場のまんなかってのは 
体験してみんとわからんよな 

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