おっさん

1487 :ホラー好き:2012/04/28(土) 21:41:16 ID:j0I8nw8Q0
これは俺が前にいた職場で体験した話

2年ほど前、千葉の田舎の方でオペレータをやっていたんだ
夜勤になると数名しか残っていないんだが、ある階にオフィスがあって皆そこに集まって仕事していた
だが、俺のチームは他の階に行って機械の調子を見る作業があって、ある日俺はその作業をしていた
そしたら、俺の横を一人のおっさんが歩いて通って行った
作業が一段落して暇になった俺は、その人と話でもしようとその人の行った方向へ向かった
二つほど機械を挟んだ奥にそのおっさんがいて、何やら作業をしていた
不思議な事に俺はそのおっさんに見覚えが無かった
でもまぁ、自分と同じ作業着を着ていたので、「最近新しく入った人だろう」くらいに思って気にも留めなかった
感覚で5~10分(時計を見てないから定かではないが)話して「さぁ戻ろう」と俺は部屋を後にした、その時だ
各部屋の照明は点ける時は手動なのだが、消す時は最後の人が部屋を出ると自動的に消える設定になっている
俺はついさっきまでおっさんと話していた、おっさんはまだ作業をしていて、俺が先に部屋を出たはずだ
だが照明は、俺が部屋を出た瞬間に消えたのだ
「やべ、電気消えちった!まだ人が残ってるのに」と思い、急いで戻って照明を点け、おっさんに謝りに行った
しかし、おっさんはそこにはいなかった
部屋の中を隅々まで探したが、おっさんの姿はどこにもなかった
オフィスに帰ってから仕事仲間にその事を話した
おっさんの特徴も話したのだが、皆して「そんなおっさんここにはいないぞ・・・」と言うのだ
俺は誰と話していたんだろう・・・

1488 :ホラー好き:2012/04/29(日) 21:45:27 ID:XiXS5BIc0
これも>>1487と同じ職場であった事なんだが

社内のドアはセキュリティーロックがかかっていて、虹彩認証や社員カードで開くようになっている
もちろん、ドアの前に立っただけでは開く事はない
ある階は、虹彩認証のドアと社員カードのドアがあり、その先にエレベータがあった
俺が虹彩認証のドアに近づくと、ドアの近辺に誰もいないのに自動的にドアが開いた
それだけならドアが誤作動しただけだと考えられるが、その先の社員カードのドアも開いた
その先のエレベータのドアも開いた・・・
もうこれは誤作動では説明がつかない
あの時、そこには誰がいたのだろうか・・・

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