理不尽な悪意

24 :名無しさん:2008/06/10(火) 20:59:57 ID:clbfypBE0
高校の時にあった怖い体験談。
お化けとかじゃなくて、しかも本人しか怖くないかもなんですけど。

某湘○新○ラインが出来たばっかりの頃。
高校に行くのに非常に便利で、毎日同じ時間の電車の同じ車両に乗っていた。
その時間だと、ちょうどいい時刻に高校に着く。
しかし、あるときから私はその電車を変えざるを余儀なくされた。

ある朝、いつもと同じように電車を待っていると
ガツン!!後ろからの衝撃が私を襲う。
びっくりして振り向くと、透明なビニール傘を持った50くらいの白髪のおじさんが後ろを通り過ぎていった。

もしかして、あの人??

そう思ったが、まぁ、血が出たわけでもないしいっか。と思いその日は過ぎた。
次の日。

ガツン!
またあの衝撃が私を襲う。
振り向くとあのおじさんが通り過ぎていく。

次の日もまた次の日も。

さすがに1週間近くも毎日続くと怖くなり、電車がちょうど駅に来たタイミングでホームに降りるようにした。
もちろんおじさんは現れない。
ほっとしながら、電車に乗り込むと急に強く体当たりをされた。
驚いて衝撃の原因を知ろうと振り返ると、そこにはあのおじさんがorz

びびって、でもたまたまかもしれないとかのんきな事も考えてて(当時痴漢に会いまくっててそんな程度じゃびびらなかった)
次の日も同じように時刻をぎりぎりにホームに降りて電車に乗り込む。
しかし、またあのおじさんの攻撃を受ける。

おじさんの顔は変ににやりとした顔で、でも目が完全に据わっててさすがに恐怖を覚えた。

車両を変えても、どこからか現れ、傘をぶつけてくる。
電車に乗り込めば、体当たりしてくる。
あまりの怖さに流石に親に相談。

親のアドバイスは時間をずらす、という非常に単純明快なものだった。
助言にしたがい、20分くらい電車の時間をずらすとおじさんと会うこともなくなった。


たかだか1ヶ月くらいの話だったが、他人からの理不尽な悪意を受けた恐怖は今でも忘れない。 

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