飛び降り自殺

1734 :あみりたどばんべ:2012/11/15(木) 02:36:52 ID:9BG/8N/M0

こんばんは^^
誰が読んでるわけでもないけど
懲りずにまた投稿したいと思います。

今回は「飛び降り自殺」って話にしようかな。

2011.5
この日は、確か仕事が早番で
駅に到着したのがAM6:10頃

横断歩道をわたり、スーパーを通ってすぐ左の
小道に入り、坂を上る。

橋にさしかかると、桜の木が植えてあるんだけど
もう、桜は散っていて葉っぱが茂っていた。

坂を下り始めると、病院が見えてくる。
顔をあげて一番最初に目につくのは
4階西病棟の窓。

更に歩いて行くと
段々人影が見えてくる。

女の人がその窓の所に立っていた。
でも、何か違和感がして

一瞬立ち止まる。
その女の人は微動だにしない。

目を凝らすと

その女の人は左側の顔半分がなかった...
頭も半分かけている。

「人じゃなかったか...」
私は朝からえらいものを見てしまった、と思ったけれど
見えても、私が助けてあげることなんてできない。

私は、見えなかったことにした。

更衣室へ入ると時刻は
6:15だったので、着替えを済ませて
エレベーターの横の自販機に、ポカリを買いに
行った。
私の朝ご飯はいつもポカリを3口なので
病棟に着いてから、休憩室の冷蔵庫の前で
ボトルのキャップを開けて、少し飲んでから
それを冷蔵庫に入れた。

日勤の準備を済ませて
さっそく仕事に取り掛かる。

15:10
申し送りを済ませて
私は病院を出た。

帰り際、振り返るとそこには
まだ、女の人がいた。

けれど、バイトがあったので
踵を返した。


バイト先にて...

休憩中に先輩が話かけてきた。

「Hちゃん(私)、今あそこにいる人見える?」
先輩の指さす方を見ると、男の人が歩いていた。
私が頷くと、先輩は話を続ける。

「あの人のお母さんね、あんたの働いてる病院の
屋上から飛び降りたんだって。気づいた人がすぐに
病院の中に運んだけど、その人、頭がつぶれてて
助からなかったらしいよ」

ぞくり、と背筋に寒気が走る。
ちょうど今日、見た様な気がする。

そして、その息子を見ることになるなんて...


あぁ、やっぱり、供養してほしいんだ。
お経が欲しいんだ。
自殺した人は成仏できない人が
多いもんね。


こんな偶然はあり得ない。

でも遺族になんて言えばいいの?
自殺して成仏できていないので供養して
あげてください?
そんなこと言ったら霊感商法とでも
思われるんじゃないだろうか。

だいたい、見ず知らずの人間のこんな話
信用するはずがない。

頭おかしいと思われて終わり。

なんで自殺しちゃったんだろう...

その先輩はもともと私の霊感について
知っている人だったので、思い切って
この話をしてみた。

先輩は
「やっぱり、自殺したことの罰って受けるものなんだね。
自殺すると、罰を受けるんだね。
しょうがない。知り合いが、あそこの家族と仲が良いから
1回話してみてあげる」
先輩はそう言ってくれた。

それからあの女の人がどうなったかは知らない。

そのあと、ちょっと色々あって
病院やめちゃったから。


以上「飛び降り自殺」と言うお話でした。

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