キャンプ

760 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/26(月) 04:20:14.75 ID:6jZxoD7z0.net[1/10]

こんばんは、はじめまして。
書き込みは初めてですので、読みづらいところなどあったらごめんなさい。

怖くも面白くもない話かもしれませんが、私にとっては不思議で、先日思い出して人に話したところ今更怖くなってしまった話をします。

今年のお盆休みは夏季休暇で久しぶりに地元に帰省し、久々に会った小学校時代からの友人とドライブに行きました。

友人は2人で、此処では仮にH子とA美と呼びます。(文中に出てくる〇〇は私の苗字、△△さんは後述の私と一緒にトイレに行く別の女の子です。)
この2人とは小学6年のときに同じクラスになって以来、クラスが分かれても学校が分かれても仲良くしており、私が地元から遠方に離れ就職し、数年おきにしか帰省する事がなくても帰省すれば会って遊んでくれる仲です。

今回は私達が住んでいた地元から少し遠出し、海沿いをドライブして温泉にでも行って帰ってこようというスケジュールでした。
その道すがら通過した街に、懐かしい場所の案内を掲げた標識が見えてきました。
それは海水浴場のそばにあるキャンプ場で、浜辺のすぐ近くにありながらキャンプ場自体は山に囲まれた場所で、海と山のレジャーが一度に楽しめるところでした。

もう10数年も前の昔のこと、私達が知り合い仲良くなった小学6年の夏、小学校最後の夏の思い出を作ろうと夏休み中にクラス全員でのキャンプを企画し、一泊二日を過ごした場所でした。

当然のように当時のキャンプの話になりました。
(H子とA美とは、当時のキャンプの時も同じ班で、同じテントで眠っていました。)

同じ班にはこの2人以外にもう2人女の子がいたのですが、この2人だけで親しい様子だったので海水浴や班ごとに夕食の支度をしたり食べたりしている時もおのずと3人と2人に分かれていました。

(仲が悪かったわけではないのですが同じクラスだった以外にあまり接点がなかったので、便宜上本文で△△さんと呼んでいる子も実は今では顔とか名前すら思い出せないです。)

私は当時印象に残った出来事を(おそらく当時キャンプが終わった時点で、2人にはもう既に話していたと思うので)
「多分もうその時に一回話してると思うんだけど、」という前置きをして話し始めました。

夜中に私がトイレに行きたくなって目を覚まし、テントを出ようと出口のカーテン?のようなものを開けた時に後ろから「どこに行くの?」と声がしました。

H子でもA美でもなく、2人組の片方である△△さんでした。起こしちゃったか、悪いなーと思いながら「トイレだよ」と答えると「あ、だったら私も行きたい。」と彼女も起き上がりました。

キャンプ場自体は夜中でも所々に照明があり、別に怖い雰囲気ではなかったと記憶していますが、確かに夜中に1人で屋外にあるトイレに行くには子供心に心細いなと思っていましたので、私も内心安堵しつつ「うん、行こう。」と返事をした覚えがあります。

トイレは夕食を作って食べた炊事場にほど近いキャンプ場の中心あたりにあり、複数あるテントはそれを囲むように点在しており、私たちのテントは駐車場側に近い、どのテントよりも一番トイレから遠い位置にありました。
(詳細な位置などの記憶はかなり曖昧ですが、昔のことですのでご容赦ください)

緩やかな曲線の道を1分以上は歩いたので数十メートルあったと思います。

女子トイレの個室は2つか3つ並んでおり、私とその子はそれぞれの個室に同時に入りました。ごくごく普通に用を足して個室から出ると、もう1人の子は既に個室から出て私を待っていました。

私が出てくるなり「もう、遅いよー‼何分待たせるの?」と半ば怒り気味に言われたので「(そんなに長いこと篭ってた覚えは無いんだけどな)」と思いながらごめん、と謝りました。

彼女は「1人でトイレ行くのが怖かったから誰かがトイレ行くの待ってたのに、先に帰ってていいよとかほんとにやめてよー!〇〇さん(私の苗字)は怖くないの?」と続けました。

え?と思わず聞き返しました。
個室にいた間、彼女と壁越しに会話した覚えは一切ありません。
ましてや「先に帰って」なんて言ってない。
そう彼女に言うと、「そんなの聞き間違うはずないよ、言ってたじゃん!怖いからそういう冗談やめてよ!」と怒られました(理不尽すぎる)。

彼女の話を要約すると、先に用を済ませて個室を出た彼女は、私の個室に向かって暫く待ったあと「〇〇さーん、終わったー?帰ろうよー」と呼びかけるも「ごめーん!もうちょっとかかるー」と、私の声で返事が返ってきたそうです。
(まずそんな呼びかけ、私は聞いてません。)

また暫く待った後同じやり取りを2回繰り返したところで私が個室から、「あんまり待たせると悪いから先にテント戻ってていいよー」と言ったそうです。

1人でトイレに行くのが怖くて誰かがトイレに行くのを待っていた彼女ですから、当然1人で帰るのも嫌なので、仕方なく出てくるのを待っていたそうです。そうして何分もしてから私が出てきたということでした。
(私はどんなに長くても2分ぐらいだったと思うのですが)

1人で待っていた間よほど心細かったのかキレ気味の彼女をごめんごめんとなだめつつテントまで戻って再び眠りにつき、結果として何事もなく朝になりました。

翌朝起きて帰り支度をし、引率に参加した保護者が用意した朝食を食べていました。
班ごとに1つのテーブルでしたが、例によって私とH子とA美の3人と、△△さんとその友達になんとなく分かれていました。

結局昨夜のあれはなんだったんだろうと思いつつも△△さんは普段特に親しいわけでもなく、昨夜の様子からどうやらかなり怖がりらしいのでここで蒸し返してまた怒られるのも嫌だなと思って黙っていました。

すると、△△さんがもう1人の子に「昨日は起こしちゃってごめんね、1人でトイレ行くの怖くて」と切り出しました。

思わず咄嗟に「え、あの後またトイレ行ったの?」と△△さんに聞いてしまいました。
△△さんはキョトンとして「えっ?トイレは1回しか行かなかったよ?」

帰りの道中、H子とA美の3人になったところで昨夜起きた事を説明しました。

こんなことがあったんだけど、なんだったんだろうと。

そして△△さんは私と一緒にトイレに行ったのを寝ぼけて覚えていないか、私を怖がらせるのに冗談を言っている、もしくは私自身が寝ぼけてたんじゃないのか、という結論に落ち着きました。

確かに夜中で私は寝起き状態だったし、昨夜△△さんも「誰かがトイレに起きるのを待っていた」とは言っていた気がしますがやはり寝起きで彼女も寝ぼけていて、例のやり取りをしたと勘違いしたのかもしれない。

そもそも私とトイレに行った事を覚えていない可能性だってあります。

A美も怖い話が苦手なのもあって現実的な答えを出してその場は収まり、先日のドライブの日まで10数年間私も殆どその事を忘れていました。

あのキャンプ場の近くを通りかかったのをきっかけに蘇った記憶を2人に話し終え、

「もはや誰が寝ぼけてたのかわけがわからない。本当は一緒に行ったのはH子かA美のどちらかだったかもしれないし。」

と締めくくりました。

そもそも「△△さん」の名前すら覚えておらず、
「あの時同じ班だったもう2人、名前なんだったっけ」とH子とA美に聞いてみると、

H子は「2人?誰かいたっけ? クラスの人の名前とかもうよく覚えてないからなー。そもそもそのトイレの話、今初めて聞いた。私はトイレ行ってないよ。A美じゃないの?」

A美は「違うよ!なんか怖い怖い!別の話しよ!」

そこでこの話は終わってしまいました。

確かに私は同じテントで眠っていたクラスメイトとトイレに行きました。

一緒にトイレに行ったクラスメイトは個室の中の私と、私にとっては身に覚えのない会話をしたそうですが、翌朝それはなかったことになっていました。

それを翌朝H子とA美に間違いなく話したはずですが、10数年後2人はその事を覚えておらず、クラスメイトのことも記憶にないのか忘れてしまったのか分かりません。

結局あれはなんだったんでしょう。

クラスメイトに個室から話しかけた声の主は誰だったんでしょう。
(なぜ私と彼女を別行動にしようとしたんでしょう)

そもそもトイレに一緒に行ったのは誰だったんでしょう。
(一緒に行ったはずの人が行ってないと嘘をつくメリットも、H子とA美が知らないふりをしたりするメリットもないので色々と理解不能です)

あまり怖くも面白くもなくてなくてすみません。

もし何か理由がわかる人がいたらと思って書き込んでみました。

長文大変失礼しました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

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