つかさどってる

927 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/03/05 13:02
ラジオで聞いた話。

投稿者が学生時代、野郎数人で部屋呑みし、そのまま雑魚寝をした。
その後、投稿者(番組内では「Y田」と呼ばれていた)は何故か夜明け頃にふと目が覚めた。
窓の外に目をやると、空がもの凄く不気味な赤い色に染まっていて、一瞬驚いたという。
もっともそれは、単に朝焼けが、大気か何かの具合でそういう色になっただけだと、すぐに
判った。
(それにしたって気持ち悪い色だな・・・)
そう思いながら、ぼーっと外を眺めていた時のこと。
後ろのほうで、誰かが起き上がる気配がする。
振り返れば、起きたのはAという同輩。その男が、唐突に、くるっ、とY田の方に顔を
向け、
「Y田・・・・・ つかさどってる?」
と、やたらはっきりした口調で言った。

は? ”つかさどってる”? 
つかさどる、って、「司る」? ・・・・・・何を?

脳内が疑問符だらけになってしまったY田のことなどお構いなしに、Aはそのまま再び
眠ってしまったそうだ。
言われた内容の訳の分からなさと、眼前にある空の色の不気味さが微妙にマッチして(死語)、
早朝から背筋が寒くなったという。

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