連れていく

788 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/02/29 00:55
あれは確か厨二くらいのことだったと思う。
恥ずかしい話だが、当時オレは結構シャレにならんイジメを受けていて、今考
えれば馬鹿らしい事にそれこそ毎日、自殺することばかり考えてた。

そんで夏休みが明けたばかりの頃だったと思う、また始まった地獄のような日
々が嫌でその日の夜も布団の中でこのまま眠ってそのまま死ねれば楽だとか考
えてた。
そして何時ごろかは解らんのだが、ウトウトしはじめたとき、突然布団の右側
に強烈な気配みたいなものを感じた。
別に見たわけじゃないけど、何かが居ると言う確信だけはあった。
そいつはしばらくジーッとこっちを見てるようだったけど、少ししたら、それ
は近づいてきて、耳元でこういった。

「起きろ、連れてってやる」

オレはもう完全にビビッてひたすら目を閉じて身動きせずに寝たふりを続けてた。

ヒョットしたら夢だったのかもしれないが、今でもその事は強烈に覚えてる。
もしあの時返事をしてたらどうなってたのかが少し気になる。
ヤッパリあの世に連れて行かれてたんだろうか。

前の話へ

次の話へ