欧州の古城

356 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/01/04 23:36
ほんのり怖い話か。あるにはあるぞ、結構前の話だけど。

心霊系のTV特番で「欧州のどこそこの古城に幽霊が云々」というレポートをしていて、
俺は母とその番組を見ていた。画面がその古城の部屋の中をゆっくりと回している時、母が笑いながら
「何、今の人。現地の人?」
と俺に訊いてくるのですよ。その時の画面の中には人などいなかったので、俺には母の疑問が
何を指しているのか解からない。そこら辺を尋ねてみると、
「今、ベッドがあったでしょ?そこに外人さんが座ってたの。でね、カメラの方見て謝りながら
端っこの方にどいてったの。間違って映っちゃったんでしょ?撮り直ししないのかねえ?」
という答えが返ってきた。
確かに俺も画面内の古いベッドは見ていた。「シーツ新しいな。まだ人が住んでるのか」とか思いながら
見てたのでそれは確かな事だが、そこに人なんぞいなかったんだが…。
とりあえず「あ、見てなかった」と答えておいた。「俺には見えなかった」とはいいにくかったものでね。

ちなみに、この母は幽霊の存在を信じていない。


358 名前:356 :04/01/04 23:47
母の話を追加。
この人はたまに「この前ヘンな事があった~」って俺に色々話してくれるんだが、
幽霊の存在に対して信じ込まず否定もせずにいる俺ですら、
「…それ、ユウレイじゃないの?」
と言ってしまう様な体験が多いのですよ。
母の遭遇している怪奇が、心霊ではなく神経の問題だったらと考えるととても心配。

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