コンビニの正面のマンション


973 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/10/27 14:55
私が以前住んでた所の話なのですが、まわりにかなり変わった住人が多い街で 
土地柄のせいか「いったいここはどこの国?」と感じる程たくさんの国の方がいらっしゃいました。 
深夜に「ヘルプ!ヘーーーーールプ!!!!!!」と叫ぶ声や、時には銃声など聞こえてくるので 
ちょっとやそっとのもめごとや変な人には動じなかったというか麻痺していたのかもしれません。でもこれだけは怖かったという話をします。 

10年ぐらい前の事なんですが、いつものように飲んで夜中に帰宅しようとマンションへ向かっていました。 
マンションへ帰る為に某コンビニの前を通ると視線を感じたのでコンビニを見ました。 
雑誌コーナーからじっと私を見ている40歳ぐらいの不潔な感じの男の人がいました。たぶん日本人だと思うけど・・・・。 
この辺りは怪しい人が多かったのでジロジロ見る人は珍しくないのですが 
その男はなんとなく違う気がしました。うまく説明できませんがとにかく嫌な予感がして怖くなりました。 
マンションはそのコンビニの正面なので入るのを見られるのは確実でしたが 
兎に角怖くて階段を駆け上がり部屋へ走り鍵を開けようとしていると下から階段を駆け上がってくる音が聞こえました。 
「さっきの男!?やっぱり変な人だったの!?」と思いながらなんとか鍵を開け中へ入りました。 
鍵を掛けて更にチェーンを掛けようと持った瞬間足音がしました。 
音をたてれば部屋がばれると思いチェーンを持ったまま動けなくなりました。 
男は違う部屋の方で何かしているらしく小さな音が聞こえました。 

ドアスコープから覗いて見ましたが向かいの部屋の玄関が見えるだけで男はいません。 
たまたまこの階の住人が帰ってきただけだったのかなぁと気を緩めた時男の背中が向かいの玄関の前に現れました。 
ポストを開けたりノブを回したりしてました。そしてこっちに振り向きました。間違いなくコンビニの男でした。 
ドアスコープから目を離しチェーンを持ってる右手に全神経を集中させましたが 
足が震えて小さくカチカチ鳴ってしまうのは止められませんでした。ポストから手をつっこんできたり 
ノブを回したりしていましたがそのうち足音が遠ざかっていきました。でも恐怖のあまり「まだ見えないところで様子をみてるかも・・・」 
と疑ってしまい動けませんでした。時々ドアスコープを見ながらもういない、いやまだいると考えていると 
・・・いました。下からぬっと顔が現れました。ドアの下でずっと様子を伺っていたようです。チェーンの音が聞こえていたのかも・・・・。 
結局朝までその状態の繰り返しでした。男がどうするつもりだったのかわかりませんが、隣の方が出勤の為ドアを開けると走って階段を下りる 
音が聞こえました。ほっとしたのと同時に腕やら足やら猛烈に痛くなりふらふらとベッドに倒れこみました。 

翌日すぐ引っ越しました。いやーお金があったからよかったもののなかったら・・・・・・・・・・警察に見回りしてもらう事ぐらいしか 
できなかったかも。でもあの辺りのおまわりさん忙しいからどうなっていたことやら。あー怖かった。 
以上です。長文すいませんでした。ほんのり怖くならなかった方はゴメンナサイ 

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