電話
500 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/09/16 00:02
自分の父親が病気で重態だったときのことなんだけど・・・
毎日、朝の九時から夜の九時まで病院で付き添いしいた。
その頃、東京に住んでたから、PCはノートを実家に持ち帰った。
泊り込みの付き添いは禁止されてる病院だったから、
帰宅すると父親の書斎の机の上にある電話のケーブルを抜いてPCに繋いで
ネットを楽しんでたんだよね。
母親もいないし、実家には自分一人きりだったけど、生まれ育った家だし怖くはなかった。
ある夜。
深夜二時をまわったくらいだった。
いつものように父親の机でPCに向っていると目の前の電話が鳴った。
受話器を取ると、父が危篤に陥ったという病院からの知らせが・・・
取るものもとりあえず病院に飛んでいったが、
その夜のうちに父は帰らぬ人となってしまった。
親戚に後を頼んで、父を迎える準備をするために家に戻った自分の眼に飛び込んできたのは・・・
・・・ケーブルが抜かれたままの電話器。
ケーブルはノートPCに繋がれたままだったんだ。
鳴るはずのない電話だった。
あまり怖くはないよね。
自分自身、全く怖いという気がしない。
ただ、不思議なことってあるんだ。本当に。