ファンシーケース

131 名前:住吉 :03/08/31 02:11
友人の高校の同級生A君の話です。 
A君の中学の同級生B君の親が六角形の3階建ての戸建の変わった家を買ったそうです。 
B君が引越してしばらくたってから 
B:「部屋にオバケが出るから泊まりに来て欲しい。」 
と言われA君は深く考えずOKしたそうです。 

お泊りのその日はファミスタ(年代が・・・)をさんざんやってから3階のB君の部屋で 
布団を並べ床についたそうです。 

A君は夜中にB君に起こされました。 
B:「オイ、起きろ!聞こえるやろ?」 
A:「んん・・・」 

シュー、シューって布を擦る音が部屋の隅から聞こえたそうです。 

B:「聞こえるやろ?」 
A:「うん・・・これ、何やねん?」 
B:「いっつも怖いから布団かぶって寝てんねや!」 
  「これが何か確かめたいからオマエを呼んだんやんけ!」 
A:「そか。それやったら,しゃあないな、んじゃ見てみよか・・・」 

カーテンの端から漏れる僅かな明かりをたよりに二人が音のする方を見るとそこには 
ファンシーケース(布製のクローゼット。アイリス・オ●ヤマなんかが作ってる) 
がありその布地の表面が中から指で引っ掻くような形の線が何度も浮かび上がってたそうです。 
シューっいう音の合わせて。 

AB:「うぁッ!、誰かあの中におるぞ!」 

二人は階下のB君の両親の寝室に転がり降りB君の父親に 
「オヤジ、部屋に何かワケわからんのがいる!」っと泣き付いたそうです。ヘタレですね。( ・_・ ) 

事情を聞いたB君の父親は、本人は2番アイアン、A君とB君には野球のバットを持たせ 
3人で3階に戻りました。 
階段を上り例のファンシーケースを見ると確かに音がしていて中から指で引っ掻くような盛り上がり 
が絶えず表面に現れていて中に人が居るのは確実なような感じでした。 

一瞬、あまりの異常事態に驚いたB君父でしたが、すぐに気を取り直しこう言いました。 
B君父:「A君、ワシらこれ(アイアン&バット)でヤるから君がチャックを開けてくれ!」 
A君:「カ゛━━━━━━━Σ( ̄□ ̄;━━━━━━━━ン!」 
「なんで、自分の息子にやらせへんねん!」って思いつつ、この状況では断れないと判断し 
A君は渋々、音のするファンシケースに近づきチャックに手をかけました。 
B君父の「下ろせ!」ってアイコンタクトでチャックを下ろすと・・・ 

メガネをかけた血まみれスーツ姿の50代サラリーマン風のオッサンが中に居たそうです。 
武器を使わず全員、1階まで駆け下りたそうです。 

申し訳ないんですが、後日談がないんです・・・・m( _ _ )m 

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