紛失
530 本当にあった怖い名無し sage New! 2012/06/19(火) 08:22:37.82 ID:Rksre3At0
折角だから、不思議な体験。
去年、北海道に行きました。蝦夷しか猟です。
上陸当日、渉猟で山に入りました。一時間ほど歩いて、三頭の雌を率いたオスの群を発見。
トントンと338で二頭、メスを転がしました。
その場で処理を開始し、三時間かけて精肉。袋に肉を詰めつつ、出来た袋はロープで立ち木に
ぶら下げて冷却したりします。林道突き当たりに停めた車と現場を四往復往復して、肉を積みました。
最後、スコップで残滓を埋めます。(本当は回収して、ゴミステーションに届ける義務があるのですが、
それが出来ない場合は埋めることになっています)
脂肪を拭き取ったアルコールティッシュなどのゴミも回収して、忘れ物が無いことを確認。一番使った
ナイフを持った事も確認。
車に戻って、装備ベルトを外して気づきました。確かに仕舞った、アルマーの大型折畳みナイフがない。
ナイロンシースのホックはしっかりとまっています。
忘れたか、と一瞬舌打ちしましたが。思い返せば、最後に数枚のティッシュをつかって脂肪と血を
拭き取り、タッチアップもしてからシースに仕舞った記憶がはっきり残っています。なんだろ、と荷物を
確認したら。 紅茶、砂糖、スニッカーズ五本、テングのビーフジャーキー、チーズ。以上紛失。
ザックから出しても居ないのに。
山の神様が欲しがったのかなと思って、諦めました。
あのナイフ、すごく気に入っていたんですよ。さしあげますから、手入れはしっかり頼みます。
解体用主力ナイフがなくなったので、そのあとは野風呂めぐりで過ごしたのは、まあ楽しかった。