白浜怪奇観光案内所3

956 名前:白浜怪奇観光案内所 (1/3) :03/06/29 00:01
三本目いきます。とりあえず記録し終えたのはこの三本だけです。 

皆さんは怪奇スポットといわれる白浜のブラックビルをご存じでしょうか? 
白浜空港近くの別荘地(?)の一角にある建設途中で放棄されたビル(ホテル)です。 
昼間見るとコンクリむき出しで別に黒くはないのですが、夕方とかに遠くからみると 
山の上に夕日を浴びて黒くそびえるその様からブラックビルと呼ばれるそうです。 
その場所付近には白い服を着た女の幽霊や近くのトンネル付近で 
首チョンパの白バイ警官がいるとか、血のように赤い水がわき出る謎の水脈がある 
とかなにかとその手の話題の事欠かない場所です 

で、本題。その話をしてくれた知人と同じ場所でバイトしている所に 
自称霊感が強いと言う女の子がいました。その子の体験談の1つです。 

メンバーは前回、前々回の投稿に出ていたヤンキー4人組です。 
今回はその友人2人(C嬢、D嬢)も加わり計2台の車と6人のメンバーで 
ブラックビル探検に挑みました。 

そのビルは周りに囲いがしてあり、1Fの入り口に向かって通路があります。 
工事途中で放棄されたので地下から1Fの通路以外の部分は手が付けられておらず 
いわゆる吹き抜けみたいな感じになってたんですね。 
で、その通路の途中に大きな衝立みたいのがあり、途中まではいけますが 
そこからはその衝立をつたって衝立の向こう側に回らないと先に進めないようになっています。 

で、そういう状態ですので、B嬢、D嬢は車に残り、A嬢、A氏、B氏、C嬢の4人で探検することになりました。 
中はまぁ途中で放棄されているだけにコンクリむき出し、窓ガラスなんかはめられてないですし 
一時期は浮浪者が住んでいたのか毛布らしきものが落ちていたりしました。 

一行は階段のある場所までたどり着き、上に行くか下に行くかということになりましたが 
A嬢は「地下は絶対に駄目。危ない」と強く拒否するので上に上がることにしました。 
(後で聞くと1Fの吹き抜けの通路を歩いているとき、下に何か見えていたそうです) 

2Fもコレといった特色はなく、一行は廊下を歩いていました。 
途中、幾つか部屋の中(といっても扉も窓(ガラス)も無いので廊下からでも丸見えですが) 
に入ってみたりしてましたがコレといって何も無くそろそろ飽きてきた頃でした。 

霊感の強いらしいA嬢は来たときからあまり気分が良くないようでしたが 
C嬢まで気分がすぐれなくなってきた様なので一行は戻ることにしました。 

戻る途中、部屋の1つの前を通り過ぎるとき事態は一変しました。 

突然C嬢が「部屋の中に誰かいる」と言いだし部屋の中に入っていきました。 
かと思うと、部屋の中のC嬢がいきなり笑いだしガラスのはまってない窓に向かって 
走り出し、窓から外に飛び出しました。残された三人はいきなりの事で 
あっけにとられていましたが、すぐに部屋に駆け込み窓から下を覗いたそうです。 

ビルの周りは入り口の道路以外は森のようになっており、夜ということで大変暗くC嬢の姿が確認出来ませんでした。 

彼らはとにかく車の所まで戻り、警察を呼んでC嬢を探して貰うことに決め急いで外に向かいました。 

で、車の所へ戻り、ドアを開けて貰い、助手席のB嬢、後部座席のD嬢に事情を説明しようとしたとき一同は驚きました。 

なぜって、窓から飛び降りたはずのC嬢が後部座席のD嬢の横で寝ているからです。 
そこで初めて、車で待っていたB嬢とD嬢もC嬢がいるのに気づき一同パニックです。 

最初に4人がビルへ向かって車を出てから車にはB嬢とD嬢しかいなく、車には鍵がかけてありました。 
彼らが戻ってくるまで二人はCDを聞いたり、ダベったり、うとうとしたりしてましたが 
彼らが来るまで誰も車には近づいてないし、ましてや車の鍵を持っていないC嬢が1人で戻ってきて 
車に乗り込むことなどあり得ないとのこと。第一、季節は真冬で誰かが扉をあければ寒さでいやでも気づくはずです。 

一同が困惑していると問題のC嬢が目を覚ましました。 
C嬢には若干の擦り傷と打ち身があり、額に軽い怪我をして血が出ていたそうです。 
件のC嬢はというと、最初、ここに来てからの記憶が一切無いとの事。 
2FでのC嬢の行動から精神を病んだかと思われましたがいつもと変わりませんでした 

一同はなんか気味が悪いので速攻車に乗り込み逃げ帰りましたとさ。。。 

そんな彼らですがやはり懲りずに怪奇・心霊スポットに向かい暴走していったそうです。 
他にも幾つか小さな体験談がありますが、詳細な場所等がわからないので機会があれば詳しく聞いて投稿します。

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