カナブン

922 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/06/28 10:35
カナブンらしき虫が狂ったように狭い私の部屋に舞い込んで着ました。 
枕もとの蛍光灯スタンドに狂ったようにぶつかっては弾かれ、を繰り返してました。 
余りにもうるさいので我慢ならず、捕まえようと思いましたが、1箇所に止まらないので 
しょうがなく捕まえるのをあきらめ飛行中の虫を雑誌で壁に叩きつけました。 
ピクピクしてましたがそのうち動かなくなったのでティッシュでつかみゴミ箱に捨てました。 
ココまでは良くある日常の話。 

ところが眠りについて数分経った頃か、ゴミ箱の中でものすごい羽音がして 
目がさめました。 先ほどの虫のようです。 
どうもさっきは気絶していただけのようでした。  
睡眠を邪魔された怒りもあってか残酷にも私はゴミ箱の中からティッッシュに絡まって暴れる虫を 
さらにティッシュで包んだ上から何度も踏みつけ息の根を止めようとしました。 
しかし、幾ら踏みつけてもその動きは止まりません。  
幾重にも重なったティッシュの上からとは言えど動く虫の感触は判ります。 
 薄気味悪さを感じた私はかなづちを取り出し庭に出て敷石の上で(ティッシュの上からですが) 
何度も叩き潰しました。 潰れ行く音は聞こえるのですがいつまでも動きが止まりません。 
半狂乱になって叩きまくりましてやっと生き絶えたようなのでティッシュを剥いて中を確認 
しました。 ??? 私が叩きすぎている間にティッシュが破れて隙間からこぼれて行ったのか? 
ティッッシュの中には名にも有りませんでした。  
次の朝、不可解感を払拭しようと庭で虫のかけらを探しましたがまったくなにも有りませんでした。 
虫のゾンビや幽霊などは怖くもなんともないのですが、気分が悪いです。

前の話へ

次の話へ