竈の神様
689 本当にあった怖い名無し sage 2013/01/17(木) 07:15:30.36 ID:4bNShwDm0
山奥の田舎ぐらしだった俺は
家の風呂がまきでたく五右衛門風呂なような古さでのが恥ずかしく
友達を家によぶのが嫌だった
しかし風呂を焚くのは大好きで
揺らぐ炎の色やおとが心地良かった
ごうごう?と唸る炎の音の中に
いつしか俺を呼ぶような話しかけてくるような声?音?を聴くようになり
それを目安にまきをくべるようになった
ある日俺は山で迷った
歩き慣れた道でまさかとおもった
あちこちと歩き知った道にと思ってもますます解らなくなった
日は陰り始め気温はどんどん下がりいよいよマズイと思った
そういえばいつもこの時間は風呂をたいている時間だなあと思った時
どこからかあの炎の中から話しかけてくる声を聞いた気がした
すがる思いで声?音?につられて歩いた
知った道に辿り着くとホッとして涙がでた
家につき
遅めの風呂たきをしながら俺は礼をいった
あれはひょっとして竈の神様かもしれないと今でも思っている
遅くなって悪かったね
お母さんお大事に