たいした事ではない

665 あなたのうしろに名無しさんが・・・ sage 03/11/18 22:42
炭焼き職人に聞いた話。 
夜中に火の番をしていてふと空を見上げた。まん丸な月がいつになく大きく見える。 
それをボンヤリと眺めるうちに妙なことに気がついた。 
風に流された雲が月の後ろを横切ってゆく。 
「狐か何かが悪戯しているんだろう」 
それ以上深く考えることもなく、朝まで火の番を続けたそうだ。 

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