廃屋から
671 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/11/19 00:01
生まれてこれまででただ一度だけ肝試しに行ったことがある。
小5の頃近所の山の中、
道なき道を行くと鬱蒼とした竹林の中一件の廃屋があった。
度胸のない俺は一番後ろから着いていったのだが、
最後尾の私の足が屋の敷居を跨ごうという時、
前の友人たちがみな一斉に活字にならないような悲鳴をあげながら引き返してきた。
そのまま麓まで転げるようにおりた後、私は彼らに何を見たのかと聞いた。
すると彼らは、
『刃物を持った薄暗い婆さんが奥から出てきた』
と言っていた。