花嫁さん

223 、 03/02/09 05:57
私の祖父が若かった頃の昭和初期の話。 
当時祖父は静岡県の清水に住んでいて、ある時山の奥地に 
山菜とかを取りにいった。 
夢中になっている内に迷い込んでしまい、さんざん歩きまわり 
帰り道を探しだした頃には暗くなっていたとか。 
月明かりの下をタッタッとくだっていると 
前方から白無垢の花嫁さんが一人で歩いてきて、 
もう心臓が飛びだすほど驚いたらしい。 
異様な光景ながら心配になり、花嫁さんをかけたけれど全く無視された。 
下山してから警察や村役場に通報したが行方不明者はいなかったとのこと。

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