心意気

55 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/05/07(月) 17:00 

私の祖母(と母や伯父達)に、聞いた話です。 

祖母は若いころ、日本舞踊のお師匠さんをやっていたそうです。 
多いときでは20人近いお弟子さんを抱えていて、 
年に1回、踊りの発表会の様なものがあったそうなのですが、 
ある年に、お弟子さんの一人が、発表会を前にして不幸にも 
亡くなってしまいました。 
とても熱心な方で、祖母も他のお弟子さんもとても残念がって 
いたそうですが、発表会当日、誰ともなく「せっかくですから 
●●さんのスペースを開けて踊りましょう」という話になり、 
その亡くなった方のいつも踊っていたスペースを一人分 
空けながら踊ったそうです。 
そして後日、その発表会を撮影した写真が上がってきてびっくり。 
なんと、その空いたスペースにうっすらと、その亡くなった 
お弟子さんが微笑みながら、踊っているのが写っていたんだとか。 
これを見た祖母もお弟子さん方も「ああ、●●さんも楽しそうに 
踊れて、良かったねぇ」と嬉しくなり、記念にその写真を焼増して、 
大切にとっておいたそうです。 

残念ながらこの写真は、戦火で焼けてなくなってしまったそう 
ですが、母や伯父達も小さい頃見せてもらったことがあるらしく、 
それぞれ「うちには昔、すごい心霊写真があったんだぞー」 
と笑って自慢をしていました(笑)。 

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