まったく怖くない話
578 名前:まったく怖くない話1 :03/05/07 18:00
大学時代の話
俺は総勢6人の弱小サークルに所属していて、夏にどこかに遊びに行くべという話になった
仲間のAが「なら、俺のばあちゃん家に来いよ、面白いことが体験できるかもしれないぜ」
というのでそいつのばあちゃん家がある田舎に二泊三日で遊びに行った
そこは絵に描いたような田舎で、ばあちゃんの家は古い日本家屋だった
じいさまはすでに亡く、ばあちゃん1人で住んでいるらしかった
そのことで「寂しくないんですか?」と話を振ったら
「もう1人賑やかなのがいるから」と返ってきた
そのときは、失礼ながら少しボケてるのかと感じた
夕飯を食った後、俺らは離れの部屋で酒盛りを始めた
酒を飲めない俺とBがいたのでジュースやお菓子もあるごちゃ混ぜの酒盛りだった
1時間くらいたった後かな? どうも様子がおかしい
さっき開けたばっかりのボテチがいつの間にか空になったり
紙コップに注いだはずのジュースがなくなってたりと
ジュースとお菓子の消化が異様に早い
その事を言うと、Aが「そりゃ小僧のせいだ」とわけがわからん返事
Aには酒が入ってたのでそのせいだと思い無理やり納得
小一時間騒いだ後、その日は床についた
次の日の夜にも酒盛りをした
またジュースとお菓子の減りが早い
昨日の件を思い出し「小僧ってなんだ?」と問い詰めてみた
「たぶん座敷わらしだよ」とA
聞くとこの家には昔から座敷わらしが住み着いているらしく
Aが小さい時には甘い物やおもちゃがいつの間にか消えてたり
寝てる時に布団の周りを飛び跳ねていたらしい(ちなみに小僧と言うのはじいさまが名付け親)
危害は加えないから気にするなとのこと
ばあちゃんが言ってた賑やかな奴とはこれのことかと納得し酒盛りは2時までやった
そして、帰るときに残ったお菓子とジュースをそっと置いてきますた