社宅の斜向かいの部屋

462 名前:第一部 :03/05/02 02:30
単なる偶然と思いますが、当時かなり鬱になった話を披露します。 
今から27-8年ぐらい前に親父の会社の社宅が新築となったので引越しするこ 
ととなりました。社宅自体は100世帯が住めるぐらい大きな建物でした。 
引越しして2年ぐらい経ったとき我が家の斜向いの部屋のAさんが突然癌で亡 
くなってしまいました。当然残された家族はそのまま社宅に居残るわけもい 
かずに葬式後ひっそりと直ぐに転居されました。転居後の話として管理人が 
Aさんの表札がなかなか外されず、一苦労したなどがあり、Aさんがよほど 
現世に未練を残して亡くなったんでは?なんて噂が飛び交ったりしていまし 
た。確かに当時小学生の息子さんがいたり、若くして亡くなったAさんのこ 
とことを思うと、そのような噂が出てもおかしくないような状態だったこと 
を当時小学生だった自分も憶えています。 

それから1年後にBさん一家が我が家の斜向いの部屋に引っ越してきました。 
Bさん一家は夫婦と3人の娘の5人でした。当然、その部屋であったことなど 
全く知らずに引っ越してきたのですが、この手の話の性質上、数ヵ月後には 
前の部屋の借主の話はBさんの奥さんの耳に入ってしまい、Bさんの奥さん 
は気味悪がり、早く部屋を出たいなどと周りに漏らしたりしてたそうです。 
その数ヵ月後にBさんの次女が小学校でふざけていた際に鉛筆で目を突くと 
いう事故が起きました。失明寸前の大きな怪我でしたBさんの奥さんの懸命 
の看病もあり失明は免れました。しかし次女が完治する頃には、看病疲れの 
Bさんの奥さんはやつれ完全に体調を崩してしまってました。もともと自分 
の住んでる部屋の過去の話を聞いてノイローゼ気味になっていた奥さんは自 
分の体調不良は自分が癌に侵されているからだと勝手に思い込んでしまい、 
娘3人を道ずれにガス自殺をはかってしまいました。Bさんが会社から帰宅後 
に発見したそうです。会社側の考慮もありBさんは家族の葬式後、ひっそり 
と直ぐに転居していきました。 

当然その部屋は開かずの部屋となり、後に誰かが住むということは無く 
なりました。その後その部屋で夜中に電気がついていたの目撃したとか、 
ベランダに人がいたのを目撃したなどの噂が社宅内で絶えず出てました 
が、我が家も親父の仕事の関係上、それから5年後その社宅から引越し 
することとなり、その後すっかりこの事件のことを忘れてました。 

一連の事件から20年ぐらいたった3年前、兄貴から「Bさんが首つり自 
殺したって記事が新聞に出てた」ということ聞きました。Bさんはその 
後再婚し、取締役まで出世していたそうですが、会社の経営がうまくい 
ってなかったことを苦にした自殺だったそうです。その話を聞いたとき 
鳥肌がたち鬱となりました。単なる偶然では考えられないような気がし 
てならないのですが・・   
ちなみにその社宅はH県にありましたが、会社自体が倒産してしまった 
ため、取り潰され今は一戸建ての宅地になっているそうです。次にその 
土地に住む人には何も起こらないことを願います。でなければ単なる偶 
然とは思えないので・・ 

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