215 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/04/25 09:18
廚三のときのこと。 
勉強するのが快感で、朝から晩までトランス状態で勉強ばっかしてた頃。 

その日も朝から勉強してたんだけど、気づくと家には誰もいなかった。 
出かけたのか~、と気にせず勉強続行。 
で、昼ごろ腹が減って台所でインスタントラーメンを作りながら、 
ぼーっと暗記ものとか思いだしてたら、 
ふと「塩まかなくちゃ」って考えが頭に浮かんだ。 
何のためらいもなく調味料ポット小脇に窓開けて、塩をわしづかみして、 
外に豪快にばら撒きまくった。 
ベランダとか、玄関とか、とにかく手当たりしだいに。 
気が済んだところでラーメン食べて、また勉強再開。 

数時間後、気づくといつのまにか母が夕飯の支度とかしてて、 
弟と男(当時の母の彼氏)が帰ってきて、玄関で何か話しこんでた。 
「塩!早く塩もってきて!」とか母に向かって大騒ぎ。 
どうやら今朝から二人は釣りに行ってて、 
釣り場でぽつぽつ会話した中年のおじさんがいたんだけど、 
帰りに寄った蕎麦屋のテレビのニュースで、 
そのおじさんが今日の昼ごろに水死したってことで報道されてたという話しだった。 
[連れてきちゃったかもしれないから!塩かけて!」 

そこまで聞いて、玄関に出てって一言。 
「うるさいなー!塩なら昼間にまいたよ。」 

みんなの唖然とした表情は今でも覚えてるけど、 
もしあの時わたしが“見えるひと”だったら・・・って今ではほんのりです。 

長文スマソ。 
退屈だったら激しくスマソ。  

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