なぜ君は走るのか

49 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/04/16 16:32
帰り道、車道の反対側から中学生ぐらいの子供が歩いてきた。 
ゆっくりゆっくり・・・・・ 
その子供が私の視界から消えた時、車道の溝にある鉄板をものすごい速さで 
踏む音がした。 
振り返り、向こう側をみると、さっきの子供が必死に来た道を走る。 
しかも後ろを振り返りながら猛スピードで。 
こわかったよ・・・その表情が・・・・ 
何事?と思い子供の後ろに何があるのか探すと・・・ 
そこには1台のバス。 
多分その少年はバスがなかなか来ないので、次のバス停まで行こうと思ったのだろう。 
そこにバスがきて猛スピードで引き返す。 
その速さは陸上部に匹敵するぐらい。 
だがバスも速い。いや、速すぎる。 
少年も負けず劣らずだが・・・・(顔が) 
そのバス停に少年とバスが同じように滑り込む。 
同時ゴール!! 
「おぉ!!やるなw少年!!w」と思ったら・・・・ 
バスはそのまま等速直線運動をつづけ、少年はこける。 
悲運にもそこでこけてしまい、運転手の視界から消えた少年は無視され、置いていかれる。 
「かわいそ・・・・・」思わず声に出た。 
だが少年はすぐさま立ち上がり、またバスを追いかける。 
「なぜ君は走るのか・・・あのバスになにがあるんだ・・・・」 
と佐川急便のCMに似た状況を覚えた。 

なんにしろ少年の姿に激しくほんのり(?)・・・・・ 

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