引き留めてくれた『何か』

202 :本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 23:58:30.25 ID:u1vraeES0
怖くはないかもだし、長文だけど書かせて下さい。
去年丁度今頃…私は本当に辛い状況でした。多分、生まれて初めて味わった挫折だったと思う。
順風満帆な道筋ではなかったし、そんなに立派な立場でもないけれど…本当に苦しかったです。
その時働いていた職場でソリの合わない上司と喧嘩して、職場を追い出されました。
仕事出来ない上司に『使えない』レッテルを張られて、無理矢理の異動を強いられました。

つか、そうしなきゃ寝られなかった。寝ないと仕事いけないし。
で、その日もビール500×6本飲んで…それでも足りなくて、夜な夜なコンビニに買い足しに行きました。
一人暮らししてる家からコンビニまで多分100mない位…酔ってる自覚があっても、歩いて行ける距離です。
アルコールがとにかく欲しかったし、酒に強いとの自負もあったから…意地でも酒買いに行きました。

財布持って家出て、街灯も無い道をとこと歩いて…唯一の車道に差し掛かった時です。
横断歩道を渡るのが面倒で、行きついた場所から車道を渡ろうとして…『誰か』に腕を引っ張られました。
「ん?」と歩みを止めて振り返った瞬間―――車道を、一台の車が走り去りました。

正直、その時は何も感じませんでした。
コンビニで酒買って、家に帰って…買った500缶3本の内1本だけ飲んで、寝ました。
翌日目が覚めて、ぼんやりと思い出して…やっと「ああ、私あのまま行ってたら曳かれてたな」と認識しました。
あの時引き留めてくれた『何か』が無ければ、今五体満足で生きては居られなかった。
一番に思い当たったのは、私が就職する前に旅立った祖父でした。
208 :本当にあった怖い名無し:2011/06/03(金) 00:21:06.36 ID:NIj6lonz0
祖父は、以前一度だけ…私が苦しんで居た時にも救ってくれました。
『もう頑張らんでいいよ』『●●さんはよう頑張っとる。分っとるよ』『もう泣かんでいい。じいちゃんが守るからな』

そう、それまでどんなに望んでも現れてくれなかった夢に出て、励ましてくれました。

先日漸く、墓と仏壇にお礼が言えました。
酔った私の勘違いかもしれないけれど、祖父が救ってくれたんだと思っています。

209 :本当にあった怖い名無し:2011/06/03(金) 00:23:41.41 ID:NIj6lonz0
刻んだ肩に傷は残ってしまったけれど、もう、自暴自棄にはなるまいと誓いました。
>>205
ごめんなさい。拒否られるんです。
回避する方法は分かりませんでした。

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