ネジの家
551 名前:TS1 :03/03/03 18:59
小学校の同級生の家に遊びに行った。
当時の漏れはそこまで友達がいるわけじゃないけど、まあまあいる方で
人の家にお邪魔する時は結構馴れてて、なんか新しい世界いくみたいで
ちょっとわくわくしながらそいつの家へ。
以下A君と呼ぶ
A君はとにかくパソコンの好きな奴で、小学校でも科学部でその才能如何を
発揮していた。しかし、一番仲いいのは漏れだけというちょっと偏屈気味の
やつ。そいつの家に、行った。
遊びに行った家は、ここに書き込む理由がないほど表層では普通だった
ただ、いくつか当時の俺も不思議だなあと認識する程度の”おかしい”こと
があった。
・窓がある方角だけ全部閉じられている。銀色の板、、、で。
・漏れが許可無く家のものに"触れる”と、そいつがマジギレする
なんかそいつの家にいて自然に振舞えなくてだんだん窮屈な気持ちになってきた漏れは
もう一時間もしないうちに帰りたくなってきた。
なんか怒られてもいいから触ってたりしたし。それで、まあそうやって
半ばあきれて、半ばおびえてA君の家で遊んでたら気がついたことが。
あれは銀色の板じゃないぞ、と漏れはその板を認識した
さわらなきゃ怒られないので、そいつと話すこともなくなった漏れは窓へ。
中学からそいつは別学校行ったから確かめられなかったのが今から思うと悔しいが
方角は不明だけど、一面にその方角にやっぱり打ち付けられていたのは板だった。
別に鉄板が打ち付けられてたわけじゃなくて、木の板。
じゃあなんで銀色だったのかというと、全部プラスの埋め込み式のネジでとめられていたからだった。
前面、+のネジだらけ。ラメの入った服みたいなもんかな、、
当然窓だからガラスまでそんなことしてないと(今になって)思うんだけど
でも四隅の大きいプラスネジ以外もびっしりあったので、なんか洋風のやつだったのかも
窓はそこの方角にみっつあったので、その窓がみっつ。
でも当時の俺はそれ見てどっちかというと喜んだ。すっっげーーーーーー!!!って。
後のことがあるまでは。
後のこと、、、、
いまだに漏れが思いだせない部分があるのは絶対その”後のこと”のせいだと思う
とにかく漏れは大喜び。
スゲー!家が城!!!(なんでも先頭を前提に立てられた建物は当時漏れにとって城だった)
漏れ「なあ、これスゲー!!かっこいい!かっこいいよ!」
A君「え、ホント?TS君が興味もつなんて思わなかったよ、すごいだろうそれ!」
A君が学校と違ってつまんない感じだったのが豹変して漏れもさらにテンションがあがった
で、漏れは親から後で話を聞くまでそれでなんか普通に許可が下りないので仕方なく
見るだけオンリー(ずっとA君がゲームしてる)のを楽しんでその日は終わり、
家に帰ったと思ってた
後のこと、、というのは、親から聞いたのだが。
その家は鉱物神だかなんだか、、物の意思というもの、、ことさら鉄系のものを
崇拝している宗教系のリーダーだったらしい。地区の担当リーダー。
そのリーダーが怖い、といって泣いて帰ってきたらしい。
リーダーってのはもちろんそのA君の父親と母親。
大喜びになった漏れはそのリーダー親にも、すごい歓迎されて
”じゃあね、TS君いいものをみしてあげるわね”と言ってネジだらけの身体を
見せてもらって大泣きで帰宅したとの事。
漏れの親はそのあまりの泣きっぷりに具体的にどういう体だかはきけなかったらしいが
銀色になるほどネジを埋めるんだから、体も、、、、すごかったのではないかと推察している。