霊視


126 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/11/12(木) 06:08:09 ID:bptuh2yAO
2ちゃんの心霊系のオフに参加した時の話です。車は3台あって、私は霊感がある(手品も上手い)Tさんの車に乗せて貰い
スポットをいくつか回りました。不思議なのはその人の会話です。
話題が霊視になった時、Tさんは「あれはコールドリーディングというテクニックですよ。」
と、言い切りました。話によると、会話の中からどうとでも取れる曖昧な話をして、
相手にその先を喋るように仕向けてヒントを得ていくやり方で、いわゆるインチキだと。
「じゃあ試してみましょうか?」とニッコリとほほ笑みを浮かべ、Tさんは喋り始めました。
そして次々と私の部屋の間取りと置いてるタンスの位置や、カーテンの色を当ててきます。
ただ、確かに曖昧に言って私に正解を言わせているのが分かりました。

「もうちょっと特別なことをしてみる?」Tさんは妙なことを言い出しました。
私の手をTさんの手の上に乗せるように言ってきました。運転の邪魔にならないタイミングで
手を乗せるとTさんはまた喋り始めたのです。しかも話を引き出す今までの話し方ではなく、
いきなり。「君のお母さん・・・今のお母さんじゃなくて、生んでくれた方の
お母さんの実家、H市のM町の方だけど、今でも縁があるかな?」私が2才のとき実母は他界して、
5才で父が再婚。実母の記憶はほとんどなく、今の母親を実母のように慕ってて、
自分でも実母の事はすっかり忘れてました。確かに実母の実家がH市というのは知ってましたが、
M町かどうかは知りません。Tさんは続けます。「来年結婚する前に、お母さんの実家に
行ってみてくれんかな?おじいちゃんとおばあちゃん・・・特におじいちゃんが会いたがってるよ。」

私は後日、父にH市の住所を聞いて(本当にM町でした!)、彼氏と行ってみました。
私達は歓迎され、お祝いとして、大金まで頂きました。さらにおじいさんの方は
病気を患ってもう長くないとも聞きました。そこで、あの時Tさんが続けた言葉、
「庭の元井戸があった位置で、酒を撒いて、器に入れた塩と水を供えておいで。」を
実行しました。初めてのお庭でしたがTさんの言う通りの位置に井戸がありましたし、
迷いませんでした。それ以降おじいさんは快方に向かい、元気な姿で結婚式にも来てくれました。
Tさんとはオフの後、二・三度会いましたが、結婚後は会っていません。
あの時「見えない縁の綻びを直せるのが本当の霊視ですよ。」と言った
Tさんの言葉通り、今は幸せです。

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