旧々トンネル

ちゃっぴー@特選怖い話:2016/05/20 12:10 ID:WtKdeJrk
これは、今から10年前俺が高校3年生のときの話です。
僕の地元東京都には有名な心霊スポットのトンネルがあります。
その有名なトンネルは新・旧・旧々というトンネルになってまして、僕が体験したのは旧々トンネルで起きた実体験です。

その日は友人が車の免許を取ったというので、友人の親の車で僕を含めた3人で近場をドライブをしようという事になり、夏という季節も合わさってか近所にある心霊スポットのトンネルに行こうという話になりました。
その、トンネルは友人の自宅から車で15分ほど走ったところにあるトンネルなのですが、夏場はいつもヤンキーの方々がにぎわっているのですが、その日は誰もおらず、僕たち3人だけでした。

トンネルの構造としては、峠のとおり沿いに新トンネルが通っておりその横に旧トンネル、その上に旧々トンネルが作られているトンネルでして、旧トンネルは車両は通れないのですが、歩行者は通れるようになっていましたので、旧トンネルの前に車を止めて歩いて中に入っていき、旧トンネルを出て獣道を上がって行き旧々トンネルの裏側から入って出てくるというルートにしようという話になり、三人で和気藹々としながら中に入っていきました。

旧トンネルにはまだ所々電気がついている場所があり、そこまで怖くはないのですが、獣道をあがり旧々トンネルの前までくると一寸先は闇状態でして、懐中電灯がないと暗くて前に進めない状況でした。

トンネルの中を照らすと、雨水などが結構たまっており、歩行者が通れる路側帯のような場所だけ唯一水が少なかったので、歩ける程度でしたのでそこを通って反対側の出口までいきました。

特に何事もなく、出口に出られ期待をしていた反面裏切られた感じに陥っていたのですが、旧々トンネルに行く正規のルート側から人が歩いてきたので待っていたら地元の先輩方3人でした。
挨拶もそこそこにそのトンネルの前で雑談をして、1時間くらい話をしていたと思うのですが、ふと先輩が僕たちグループと先輩グループで2人1組になって旧々トンネルに入って向こうの出口で合流しないか?という提案をしてきました。
何もなく帰るのも退屈だったので二つ返事でOKをして、先頭は僕と先輩A、次にBと先輩C、最後にDと先輩Eというグループで1組づつ入って出口に着いたら声を上げて次のグループがスタートするという感じで始まりました。

僕と先輩Aは何事もなく通過し声をかける、次にBとC先輩グループも特になにもなし。

最後DとE先輩がスタートすると途中でうわああといいう声と共に二人でゴールに向かって走ってきました。

あわあわ慌てている二人をなだめて、どうしたのかと聞いてみると、途中まで入ったらライトの先に学校で使う勉強机がおいてあり、その上に白い服を着た日本人形がおいてあったというのです。

先にいった4人は何もなかったし、ましてや机がおいてあればわかるだろうと言っていたのですが、二人が確かに置いてあった。と必死の形相で言うので、じゃあみんなで見に行こうという話になり、来た道をみんなで戻ろうという話になりました。

先頭は最後に出た2人その後に僕たち4人がついていく感じだったのですが、途中までいくと確かに勉強机の足らしきものが見えました。

E先輩がほらな?あっただろ!とドヤ顔で言ってこの上にとライ濡れのトを上げたら全身びしょ濡れの真っ白い着物をきた女がこっちを見ながら机の上に正座をしてニヤニヤしていました。

それを見ながらみんな数秒止まってたと思いますが、誰かが逃げろー!と大声をあげて、一斉に走り出し、息を切らしながら車に飛び乗り友人宅に帰ってガクブルしながら朝方まで起きていました。

その後解散をして自宅に帰ったら先ほどまで一緒にいた友達から電話が来て、E先輩が事故って死んだらしいと連絡を受け急いで単車にまたがって友達の家まで話を聞きに戻りました。
あの女を見た後、家が近かった先輩は単車できていたみたいでその帰りに事故をしてなくなったとの事でした。

先輩の葬式には出ましたし、事故当日一緒に遊んでいたということで警察から事情聴取みたいなのもされ流石に幽霊を見たとはいえず心霊スポットにいってわいわい騒いで解散しましたよと伝えましたが、警察が終わる時に言った「溺れてんだよなぁ」という言葉は今でもなぞのままです。

ちなみに、死因は溺死でした。
道路内で体がびしょぬれの状態で倒れているのを地元の人の通報で発見されたみたいです。
ちなみにその日は蒸し暑く雨など降っていませんでした。
もしかしたら、あの女に連れて行かれたのか?とあの経験をしたメンバーと話をしていましたが、原因は定かではありません。

以上が私が経験した実体験です。誤字脱字等あると思いますが、すいません。

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