お隣に入った泥棒


618 名前:616 その1 :03/02/11 03:53
今日あった(正確には昨日だけど)私的ほんのり。
長文で、怖くなかったらごめんなさい!
しかも、現在進行形かもしれない…。(鬱)

ことの起こりは、今日の午前中。11時半頃、玄関チャイムがなった。
セールスだったりするとウザイので、こっそりと覗き窓から覗く。
厳つい感じのおじさん3人。

おじ1「あ、202号(私の部屋)じゃなくて201ですよ。」
おじ2「お、間違った!隣か…。」

そしておじ2は、すみやかに201号のチャイムを押す。
その様子をじっと眺めてた私は、3人のおじ達がおそろい(笑)の
紺のジャンパーを着てるのに気がついた。
しかも、おじ3はなんかドラマで見たことがあるような帽子も着用。

(ん?このおじ達は、もしや警察?)

なんか不安になった私は、遅れ馳せながら(本当にな)コソっとドアを開けて、
まだ外にいたおじ3に訪ねた。

私「あのぉ…何かあったんですか?」
おじ3「あ、失礼しました。私、○○警察の鑑識です。いや、お隣に泥棒が入った
    らしいんですよ。」
私「ド、ドロボウですか…。」

ま、その段階で、(ひょ~!隣で良かった!(お隣さんゴメン)うちじゃなくて良かったぁ。)
と軽くほんのり…。
ちなみに隣は、40~50才の間。労働者風のおじさん(ちらっとしか見たことないので、
はっきり解らないけど)の一人暮し。(と、思う。)

それから約30分後。
またドアチャイム。
なんとなく予想した通り、刑事さんが警察手帳を差し出して立っていた。

刑事「ちょっとお聞きしたいんですけど。」
私「はぁ…。」
刑事「昨日の夜の8時頃、叫び声とか助けを求める声とか聞こえませんでしたか?」

刑事さんのこの質問に、ちょっと違和感を覚えた私。

(え?叫び声?助けを求める声?え?隣に入ったのは泥棒でしょ?強盗じゃないんでしょ?)

『ドロボウ=空き巣』と勝手に認識してた私は、その質問にちょっとビビリながら、
声は何も聞こえなかったと答えた。
その後の刑事さんの質問が、またなんか私をビビらせる。

刑事「普段隣から、わめき声とか叫び声とか聞いたことないですか?」
私「いえ、ないです…。」

なんか変。この質問。

(昨日ドロボウが入った(らしい)のに、普段のわめき声って何?)

なんか違和感溢れる刑事さんの質問に、またほんのり気分。
実はドロボウなんかじゃなくて、もっと恐ろしいことが隣に起こってるんじゃ?
という疑念が湧く。

そして私は、3時間後さらにほんのりすることに…。 

それからほどなくして、あんなにワラワラいた(10数人いました)警察の方達は、
すみやかに撤収。
それでちょっと安心した。
もし凶悪な事件なら、そんなに早く撤収することもないだろうから(単なる思い込みですが(笑))
やっぱ、隣は単に(?)ドロボウに入られただけなんだろうと…。
で、安堵と共になんか身近にあったこの出来事に、私は妙に興奮して(←ばか?)
友達に電話しまくり。
ひとしきり自慢げに(←なんとなく(笑))報告し終わって、まったりした頃、
その電話はかかってきました。

「もしもし、△△ですけど。ちょー、あんたとこのマンション、今朝警察来とったやろ?」

それは、仲良くしてもらってる近所のクリーニング屋のお姉さんから。
私は「そうやねん…。」と、今朝あったことのあらましを、そのお姉さんに話した。
私の話を「ふんふん。」と聞き終えたお姉さんは、「それがなぁ…。」
と話してくれた事は…。 

今回の被害者であるらしい201号室のおじさんは、そのクリーニング屋のお客さんだった。
表札が無かったので私は名前を知らなかったが、『高橋さん(仮名)』というらしい。
にも関わらず、時々『鈴木(仮名)』という名でクリーニングを出すことも
あったらしい。(謎)
最近右腕を骨折していたらしく、ギブスをはめていた。
どうしたのかと聞くと、「転んだ」と答えたらしい。
でも…。今日、刑事さんに伴われて、何故かそのクリーニング屋にやってきたおじさんは、
普段の感じからは想像もつかないくらいイカレテタらしい。
クリーニング屋にやってきた意図は、イマイチ判然としなかったらしいけど、
そのクリーニング屋の伝票(商品を受け取るための)を出して、
『自分の預けてあるモノは、他の人が取りに来ても絶対わたすな。』
とか、
なんかスーパーの伝票を取り出して
『ここに電話してくれ、ワシは手が震えてかけられへん』
とか、
とにかく言うこともすることも支離滅裂で、しかもおじさんの右手(ギブスをはめてる方)の
薬指と小指が無かった…らしい。
そして『高橋』だか『鈴木』だかなはず(爆)のそのおじさんを、そこにいた刑事さんは
何故だか『小島(仮名)のアニキ』と呼んでたらしい。

刑事「小島のアニキ、もうええやろ。迷惑やからやめとけ!」

と…。

お姉さん曰く、まるで”薬中(知らないけど)か、もしくは少し精神を病んだ人”
みたいだったと。
そして、その刑事さんがお姉さんにポロリと言ったことは、

刑事「本人は、『えらい大金盗まれた、犯人はマンションの上か下の奴や!!』(隣とか言われ
   なくて、心底ホッとした私( ゚▽゚;))とか言うとるけど、どうもドロボウが入ったと
   いうのは狂言臭いんやなぁ…。」

そしてそのおじさんは、刑事さんに伴われて(別に逮捕され訳ではなさそうだけど、
もしかしたら任意同行なのかも?)去って行った。

お姉さん「なんやようわからへんけど、なんかあのおじさん変やったから、
     あんたくれぐれも気ぃ付けやぁ。今頃警察で尿検査とかされてるかもしれへん。
     なんかあって、逮捕されたら話しは早いけど、薬物でなく変なんやったら
     そのまんまお隣さんかもしれへんからな。」
私「ぅ…ん…。解った…。アリガト…。キヲツケルネ…。」

まぁ結局、真相はまだ闇の中なんですが。
てか、永遠に闇の中なのかもしれないけどさー。
どーも、隣の住人は警察に行ったまま、まだ帰ってきてないようです。(布団干しっぱなし)
どっちかーてーと、私的にはこのまま帰ってきてくれないほうが、なんかちょっと、その…。
じゃないと私のほんのりな日々が、この後も続きそうじゃないですかぁ。(涙)


真相がわからないので、果たしてこの話を他の人が聞いて
ほんのりでも怖いことなのかどうか、自信(?)は無いですが、
日頃、しごく平凡に日々を送ってる私にとっては、かなり刺激の強い
出来事でした。(まだ終わってないかもしれないし。(怖いっす。)
ちっとも「ほんのり」でなかったら、お目汚しスミマセン!!
長文のお付き合い、ありがとうございました。 

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