天井から垂れ下がる髪

188 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/03/08 06:44
妖怪を扱ったテレビ番組で出演者が語った話。 
都市伝くさいが。 

ある男が酒をのんで熟睡している。 
ふと顔に何かかかるので寝ぼけながら払いのけた。 
しばらくするとまた顔に、かかる・・・・。払いのける。 
数回繰り返しているうちに、 

・・・・髪の毛だ。・・・・・・・・・・・・・・・長い。 

醒めつつある頭で、昨夜を思い出すが女と一緒に寝た記憶はない。 
それとも酒の勢いで? 
暗がりの中、相変わらず顔にかかる髪の毛を握って、つっと引っ張ってみる。 
手の感触から髪の毛の主は「・・・・自分の横に寝ていない」。 

「髪の毛が、天井から垂れ下がってる・・・・・?」 

男は暖簾のような髪の毛を払い、起き上がって部屋の電気をつけた。 
・・・・・・・異常にながい髪の毛が天井から垂れ下がっていた。 
髪の毛をたどっていくと、ちょうど水面から鼻下あたりまで顔を出すように 

天井から、まっすぐ凝視した女の顔がさかさまに出ていた。 
瞬きもなく・・・。 

何なのかわからず男はみつめていた。ふと髪の毛を引っ張ってみる。 
確かな手ごたえが返ってきた。 
わけわからないまま、部屋をでて隣の友人を呼びにいく途中でひざが震え出した。 

が、二人して返ってくるとそこにはもう何もなかったのである・・・。 



こんな話でした。

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