気にしてよ

松さん  2008/09/13 17:23「怖い話投稿:ホラーテラー」
俺はある大学の帰り道。

いつも街角で目にする女。
黒い服に長い髪。

1年前からみつづけている。まるで幽霊みたいな女だ。
俺は不気味であまり近寄らないことにした。

あるひ俺の家に友達がとまることになった。

そしてまたいつもあの女がいる場所をとおろうとしたとき・・・・


「あれ?」
「ん?どうした?」
「いない・・」
「何がだよ」
そこに、女がいなかったのだ。
いつもいつも目にしていたあの女が。

そして無事に自分の家につき、一晩をおえた。

次の日学校へいくとき、やっぱり女はいた。
なんで昨日はいなかったんだろう・・

まぁ、きみがわるいので、ほっておいた。

その日の帰り道・・・・

またあの道をとおった。


俺はきにしないことにした。
すると女のほうから

「・・・・気にしてよ・・」

声がきこえた。
俺はびびって、走ってにげた。

それでも、うしろから、
「気にしてよ・・気にしてよ・・気にしてよ・・」
という声とともに俺のうしろからついてくる。

そして俺はころんでしまった。

ふと、背中に重心がかかった。

「いやだ・・俺はおまえとは関係のないものだ・・。だから・・気に・・しない・・・」

すると突然背中の重みがなくなった。

俺はおきあがると、後ろをみた。

すると・・

「気にしろっていってんだよ」

その声はどこかできいたことのある声だった。
いつもその女はしたをむいていて、長い髪の毛で顔はみえなかったのだが・・・

そのときはっきりと顔がみえた。

「そう・・だったのか・・・・・」

その女はどうしても俺にきづいてほしかったのだ。
どうしても。

俺のことを一番に愛していた・・・一年前に死んだ、俺の彼女は。

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