舌のない少女

840 :その1[sage] :2008/12/08(月) 02:20:19 ID:kiaYaORK0
霊的な話は怖いというか、嫌いだし、、これも霊的な話じゃない。 
ただ、こんな話があったということなんだが、書き込んでみる。 
ただし、グロ注意なので、グロ話が嫌いな人は読み飛ばして欲しい。 
特定を避けるためにフェイクを入れてある。 
自分はボランティアでとある施設を定期的に訪問しているんだけれども、そこで19歳のA子と会った。 
A子は、舌を失っていて、普通のやり方では口頭による意思疎通ができない。 
自分もそれほどうまいわけじゃないけれども、手話は一応できて、A子も手話がそこそこできるので、 
何とか意思疎通ができた。 
そんなA子から聞いた話。 
A子は、県内の漁村で育って、割とその漁村は豊かなんだけれども、A子の家では父親が漁に出て 
行方不明になり、母親とA子は幼いころから海草を拾って市場で売って、何とか糊口を凌いでいた 
らしい。 
A子の母は病弱で、海女になることもできず、夫(A子の父親)が行方不明になってから、伏せってい 
ることが多かった。 
A子の父親の姉(A子の伯母)が海草拾いやら加工を多く押し付けて、A子母が具合が悪かったのに 
病院にもかからせてもらえなくて、とうとう息を引き取ったが、A子はあばら家で昆布の加工作業をや 
らされていた。

A子は、学校にも行かせてもらえず、黙々と昆布を鋏で縦に細かく切り裂く作業をやらされていたの 
だが、作業量が多くてこなしきれず、いつも伯母に罵倒されて、殴られ、蹴られていた。 
ある時A子が伯母に怒られまいとして必死で与えられた量の昆布を切っていると、成果品を取りに 
来た伯母が叫び声を上げて飛び出して行った。 
それからA子母親の親類が他県からやって来たり、行政機関が訪問したりして、大変だったらしい。 
何でもA子は昆布ではなく、自分の口の中に鋏を入れて細かく切り裂いていたとのこと。 
畳の上は血の海で、無心に口の中に鋏を突っ込んで動かしていたらしい。 
結果としてA子は福祉施設に措置されることになった。 
A子には保護されるまでの記憶が一切なく、これらは施設の職員から聞いた話だという。 
それを笑顔で手話で話してくれた。 
これでA子が実は今自分の隣にいる妻ですとか言うとそれなりの話になるんだが、そういうわけでも 
ない。 
A子はきちんとした教育を受けたことがなく、書くことが苦手だ。 
ただ、インターネットの掲示板を読むのは好きらしくて、代理でA子の体験を書いてくれと言われた。 
どこに書いたらいいのかは全く見当がつかなかったのだが、施設の職員からここはどうだろうかと 
言われて、2chでは他板には書き込んだことはあるが、自分はオカルト板には初めて代筆で書き込 
むことになった。 
まあ、こんな話があるということで。 
このスレの他の話をちょっと読んでみたら、何だかちょっと毛色が違うような気がするのだけれども。

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