とある寮生

とある寮生 New! 2006/05/22(月) 04:04:13 ID:gFs3vaMn0
昔とある都内の大学の寮生だった時の話。うちの大学は古く、
開校されてから残っている建物がいくつかあって、その中のA棟には螺旋階段がある。
地下まで続いているんだけど 立ち入り禁止になっていて
実際異常なくらい錠でつながれていてなんともいえない雰囲気をかもしだしていた。

どこの大学にもあると思うのだが、学生運動の頃の伝説やら怪談話がやはりうちの大学にもあった。
「A棟の地下をはいると迷路になっているらしいよ』

その噂ではその迷路には学長しかはいれないらしい。
その噂が昔からあり面白がって無理矢理迷路へ入った学生は戻ってこなかった…と。
この話を聞いたのが寮生の先輩で、本当かさだかではないが霊感があると豪語していた。

その先輩は夜学校から寮へ帰る時、地下から多数
のうめき声を聞いたのだそうだ。それと同時に貞子にそっくりな女においかけられたのだそうだ。
寮の敷地にはいったとたんそのうめき声はやんだらしく、先輩はもう一つ大学の怪談をきかせてくれた。

その貞子にそっくりな女の霊の話だった。
寮は男子寮女子寮がくっついていてまんなかの
2階部分が食堂でなにかにつけて飲み会を毎日のように開催していた。

『男子寮の最上階にある501号室。あそこの部屋のドアだけ鉄でできてるの知ってるか?』
私は女子寮でなにも知らずに過ごしていた。

私の部屋ももちろん、女子寮のドアで鉄でできている部屋などなく、
男子寮にも遊びにいっていたが501にはいった事がなかった。先輩は話を続けた。


501に住む事になった奴は必ずあの女に会うんだ。夜寝てるとおおいかぶさってくるらしいぞ』
なんで鉄の扉なの?と聞くと
『学生運動の時にあそこリンチ部屋だったらしいんだ。だから頑丈なドアにしているんだよ。』
先輩は501の住民には運よくならなかったらしくそれでも寮で霊をみる事は日常茶飯事だったらしい。

私が体験したのは忘れもしない2004年7月7日、
寮の食堂で七夕パーティーと称してまた飲み会が行われた日の事。
食堂は電気はつけられておらず、ロウソクの灯りと食堂にある
自動販売機だけが広い室内をぼんやり明るくしていた。

何故かその日に限って皆怖い話ばかりをしていた。
丸く円になり、3つ位のグループが気がつくと完成していた。
私はそのグループのうちの一つにはいり、ちょうど先輩に聞いた寮にでる女の話をしていた時だった。
食堂には窓が二つ、販売機を挟んでついていた。

私は話をしている最中どうしても右側の窓が気になってしょうがなかった。
そしてみてしまった。窓の外側にまるで歩く歩道があってそれに乗っている人らしきものを。
横向きで髪は黒くウエーブしていて販売機の明かりによって髪の艶までもがくっきりと。

顔は髪でかくれていて白い洋服らしきものをきていた。あまりの一瞬の出来事で「あ』しかでなかった。
その直後激しい吐き気にもよおされ飲み会を中断させました。
それ以来寮をでるまで鏡をみると背後に『寮の女』がこちらをうかがうのをよくみました。

私の感ですが彼女は学生運動の時に501号室でレイプ
された後それを苦に自殺したのではないかとおもいます。

次の日先輩と食堂で飲み会であった出来事を話していたら食堂の外の地面のほうから『おぉーー』
と低い多数の声が響いてきて寮内では怖い話はタブーでした。 

まとめの「とある寮生」を投稿した者なんですが、その後を…
先輩も私も寮を出て、たまに遊んだりはしていたのだけど
だんだんと疎遠になりはじめた頃久々に会った先輩は別人のようになっており、
「女がついてるみたいなんだ…助けてくれ」
と言ったり言動もおかしくなっていた。

しばらくして友人伝いに先輩が自殺をしたと連絡が入った。
前回投稿した文読みかえしたけど、
あれまだとりつかれてる時だったみたいで読み辛かったですね。
先輩のご冥福をお祈りします… 

179: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/08/03(水) 12:11:06.52 ID:z/rD8fzm0
>>174
本当に霊感ある人は、大事な人以外に教えない。
噂になると自分に霊が集まってきてしまうから。怖い思いしたい人なら別だけど。


180: 163:2011/08/03(水) 12:24:03.15 ID:f8MPUXT90
>>179
先輩は、全く霊感がないわけではなさそうでした。
食堂でほぼ同時に声を聞いているし。でも好奇心が強すぎたんだと思います。
自分からあちらの世界に向かっていっているように見えました。
あの時手助けしていればと後悔しています。


181: 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/08/03(水) 12:29:56.88 ID:z/rD8fzm0
>>180
なら仕方ないな。 

前の話へ

次の話へ