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愛宕神社

龍一◆ByN4uavLxw@特選怖い話:2017/09/15 23:49 ID:W7wIzBT6

僕がいた大学の裏には愛宕古墳という古墳がある。本当は全長136.5メートルの県内最大規模の古墳らしいが、すっかり宅地化されて、そんなに大きい印象を受けない。しかも、奈良などにある古墳群と違って中に入って登ることができる。
中には、何処にでもある町の神社があり、愛宕神社と呼ばれている。

大学に入学後、数ヵ月して、サークル棟、図書館、理学部棟、教養学部棟の往復しかしない日々を過ごしていた僕は、たまには気晴らしにと心霊スポット巡りをしていた。
最初に行ったのが、愛宕古墳である。
愛宕古墳は、大学からめちゃめちゃ近くしかも住宅街にあるから心霊スポット初心者には最適(笑)とか思いながら、自転車で夜中12時頃アパートを出た。

5分ほどで愛宕神社の入口に着いた。住宅街にあるため、入口には街灯があり、鳥居や庚申塔、神主さんの家?らしきものはっきりと見える。しかし、林の中にある階段は真っ暗でなかなか怖そうだった。
鳥居をくぐり抜け、庚申塔を横切り、階段を一歩ずつ登った。直ぐに古墳の頂上に着き、本殿が見えた。周りには民家が沢山あるはずだが、遠くで鳴くカエルの声と自分の草木を踏む音だけが聴こえる。

実は、愛宕神社には噂話は全くない。ただ、古墳→何か昔の墓だから怖そうというだけで来ただけである。だから、普通に?最初に本殿の前を見て、裏に裏に回って一周してみただけである。多分、着いてから一周するまで五分もたってないと思う。

なにも起こらず、雰囲気楽しめたしもう帰ろう。そう思っていると、仄かに焚き火のような木が燃えるような匂いがした。恐らく、本殿の中からだと思い、前に回ると本殿の中から明かりが見えた。
もしかして火事?と思いながら、近づくとシャリン、シャリン、シャリン、シャリンと言う音が中から聞こえてくる。
本殿の入口は、よくある引き戸?だけど小さな窓のプラスチックがあり中が見えた。近づいてよく見ると、ぼんやりとした人影が、鈴みたいなのを持って舞いを踊っていた。シャリン、シャリン、シャリン、シャリン、シャリン、シャリンって一定のリズムで流れる音は心地好くてもっと近くでみたい、と思って顔を近づけたら窓に頭をぶつけてしまった。

パチン。プラスチックを頭突きする音と共に人影は停まった。中は明るいはずなのにその人影の輪郭ははっきりしないが、男らしき人が立ったままこっちを見ていることがわかる。
ヤバイ。そう思った。しかし、このヤバイは舞を邪魔してしまったことへの罪悪感から来るもので、怖いとかそう言う感情ではなかった。

「こんにちは」と彼は言った。続けて、「そんなところに立っていないで、遠慮しないで中に入りなさい」と言った。そっか、入っていいんだそう思って戸を開けようとしたとき、バチン!!と背中を叩かれた。
イタッ!!っと声を発して後ろを振り返ると知らない同年代くらいの女の子が立っていた。
「何やってるんですか?」と少しキレぎみに聞かれた。不味いな。神主さんの娘さんか何かに見つかったのかなと思いながら、
「いえ、なにも、、、」と答えた瞬間に引き戸を触っていた手に痛みを感じた。「イタッ!!」と、また小さく声をあげると、人差し指と中指に火傷のような水膨れができていた。
「とりあえず、そこから離れて下さい。あと、手、火傷してるみたいですが他は火傷していませんか?」と聞かれた。
だ、大丈夫ですと言いながら、立ち去ろうとすると

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